2010年3月21日(日)に韓国・済州島にて滋賀県柔道整復師会と国民生活体育済州市柔道総合会の主催で、2010年日韓親善交流少年柔道大会が行われました。この大会に滋賀県柔道整復師会・前田敏一会長を団長とする訪韓団役員と審判員11名と小学2年〜中学2年の少年選手団18名(男子7名、女子11名)、付添いの父兄を合わせて計37名が参加しました。今回は特別に京都府柔道整復師会より大西辰博会長と岡島順先生、井上彰二先生にもご参加いただきました。
この訪韓は、滋賀県の柔道小中学生を対象に日本と韓国両国の次代を担う少年たちが柔道を通じて心を通わせ友情を育み親睦を深める事を目的として、22年前から2年に1度行われており、今回で11回目となります。
今大会の開催に際し、韓国済州特別自治道柔道会・辺昌運顧問、済州特別自治道柔道会・文元培会長、韓国UNESCO済州協会・張永培氏、済州国士舘・高春昇館長をはじめ多くの済州柔道会のスタッフの方々にお世話になりました。
この大会へ向けて嘉田由紀子滋賀県知事から「過去10回の交流を経て、両国における多くの柔道関係者の方々が、互いの伝統や文化、習慣などに触れられることにより、一層の親善をはかり信頼を培われてこられたことと思います。今後も子どもたちが柔道を通して、相手を尊重し、忠義と礼儀など伝統的な行動を身につけ、両国の次世代の担い手となるような人物に成長されることを居願っております。(抜粋)」と、激励の言葉をいただきました。
今回の訪韓は3月21日(日)から23日(火)までの日程で、日韓交流試合と合同練習、歓迎会、済州島観光と内容の濃いスケジュールが盛り込まれた3日間でした。
まず初日は早朝に滋賀を出発し関西国際空港から済州島へ。1時間30分程の飛行時間で昼前には済州空港へ到着。昼食後、済州柔道場へ到着しました。
早速、選手たちは柔道着に着替え交流大会の開会式。そして京都府柔道整復師会から参加された井上彰二先生と岡島順先生による古式の形(起倒流鎧組討)を披露していただきました。迫力のある形の披露に韓国選手だけでなく日本の選手も熱心に見入っていました。
その後、日韓入り交じって合同練習を行い、日本選手対韓国選手で2試合ずつ行いました。最初は緊張して顔をこわばらせていた選手たちも、試合後には笑顔が出て、閉会式の後には打ち解けあい片言の英語と身振り手振りで会話している光景も見られました。
夜は宿泊先のホテルにて交流会が行われ、日本選手団と韓国選手団のお土産の交換を行ったりして打ち解け、訪韓団全員で本場の韓国料理を楽しみました。
2日目は観光バスにて済州島の西側の植物公園を見学して、昼食にはキジのしゃぶしゃぶをいただき、サーカス見学や神秘の道路などの観光スポットを訪れました。3日目は免税店などで買い物をして、訪韓団37名無事怪我もなく両手に持ちきれないほどのおみやげと共に帰国の途につきました。
3日間という短い期間でしたが、小中学生の選手団も日本とは違う文化に触れ、柔道を通じて他国の選手と楽しい交流し貴重な体験ができたと思います。この体験からいろいろな事を学び視野の広い人に成長していって欲しいものです。

古式の形(起倒流鎧組討)

キジのしゃぶしゃぶ

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