このたび私ごとではありますが、介護支援専門員(ケアマネジャー)の研修にはじめて参加させていただく機会がありました。
そこで見たものは、介護という現場では支援計画(ケアプラン)を中心に各職が連携しあいながらご高齢者の生活を支援していくというものでした。さらにその計画に基づき記録・見直し・再計画と利用者さまに沿った対応がつねに求められます。とくに柔整師の立場から見ると、その記録の量が膨大なものだということに大変驚かされました。
私たちの仕事は、治療が完結した時点で終了となります。しかし介護現場は、その結果をもとに常に利用者さまに最良の生活をご自宅で送っていただけるように計画を随時見直し継続していかなければなりません。
記録、そして結果をもとにした次への計画の見直し。
私も、日々の業務や、施術録への記載内容をもっと見つめ直さなくてはならないと大変勉強になりました。
そして、ケアマネジャーの方の資格は5年ごとの更新制となっています。
更新をするためにはかなりの時間の研修が必要なのだそうです。
まず免許取得者は、初回の研修から、1年・3年・5年目に研修を受けなければ日々の業務に就くことができません。
5年目以降も随時更新時に研修が必要なのです。
仮に、業務に従事していない期間があった場合はそれに応じた研修が必要となってきます。
ケアマネジャーの資格を維持するためには以上のように膨大な時間の研修が必要なのです。
それに比して我々の資格は、現在のところ資格を喪失するまでは永久資格で、免許がある限り業務に就くことができます。
ケアマネジャーの研修を通して感じたことは、ケアマネジャーの方は研修が制度化されているため技術・知識の偏りがないということ。制度化された研修により常に知識・技術を高いレベルで維持されているからこそ、どのケアマネジャーをとっても最良の介護支援計画が導き出せるのです。
我々柔整師も知識・技術の偏りなく、常に高いレベルでの施術が提供できるように制度化された研修・実習が必要だと感じました。
明日からの業務において、考えさせられる研修となりましたのでここにご報告させていただきました。
追記: 『 ケアマネージャー 』 と呼ばれる方がいますが、正式呼称は 【 ケアマネジャー 】 だそうです。
恥ずかしながら私も研修を受けるまではそう呼んでいました。大変勉強になりました。

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