このネタが出てくるということは、相変わらずOHの作業は進んでいません。
中免を取って2台目のバイクは当時流行っていたTW200でした。
ちょうど、バイクに乗っていた友人たちがクルマに移行していた時期だったこともあって、走りに行く機会もなくなり、バイクに乗るのがあまり面白くなくなっていた頃でした。「速く走ること」のセンスが自分にないことがわかり、「それなら、わざわざバイクに乗らなくても」とも思いはじめていました。
そんな時に、雑誌でとりあげられていた「ストリートバイカー」たちを見たことがきっかけでした。彼らのバイクはTWやSRなど、どう考えても速くないバイクで、しかも「速く走る」という観点からは全く意味のない改造をして、短パンに半キャップでちんたら走っていたのですが、なぜだかすごく楽しそうな顔をしていました。
「速く走る」ことにこだわらなくても、バイクって楽しいんだ、ということに気付かせられた気がしました。
友人から●万円で譲ってもらったTWは、いろんな部品が外されていて、変なパーツもいっぱい付いていて、しかもえらく調子が悪かったのですが、妙に楽しかったのを覚えています。キャブのセッティングとスパトラの枚数を合わせたら、さらに楽しくなりました。「ゆっくり走っても楽しい」バイクでした。
そうはいいながらも、16psのエンジンではすぐに物足りなくなり、友だちの家にあったセローからエンジンを強奪して載せ換えてしまいましたが。その頃から、仕事が忙しくなったこともあって、載せ換えてからはあまり乗らず、次のバイクと交換でもらわれて行きました。
結果的には、短い間しか乗らなかったバイクですが、このバイクがなかったら私は今頃バイクに乗っていなかったと思います。軽い感じのするバイクですが、私を深みにはめてくれたバイクでもあったわけですね。

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