先日のことですが、
こんな記事を見かけました。
(以下引用です)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガソリン高騰の米国、通勤の足としてスクーターが人気に
[ニューヨーク 22日 ロイター] ガソリン小売価格の記録的な高騰を受け、米国では通勤者らの間で燃費の良スクーターの人気が高まっている。オートバイ業界団体の統計によると、2008年上期のスクーター販売台数は65.7%増加。年初来で30%強上昇した原油高の恩恵を最も受けた業界のひとつとなっている。
マンハッタンでバイクショップを経営するスティーブ・トラバースさんは「(スクーターは)飛ぶように売れる。消費者はガソリン価格から逃れたいし、車を運転することもできず、費用のかからない移動方法を必要としている」と述べた。
人気があるのはイタリア製の「べスパ」や、ヤマハ発動機<7272.T>やホンダ<7267.T>のスクーターなどで、価格は1800─7500ドル(約19万─80万円)。
べスパ製造元の伊ピアジオは、同社の米国での2008年第1・四半期の販売台数が前年同期比74%増加したとしている。
(引用ここまで)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
前年比、65.7%とか74%の増加ってスゴイ景気いい話ですね。
日本メーカーも、その辺の売り込み方をもう少し考えればいいのに…。
というのは、燃費がいいということは、CO2の排出量が少ないということだから、環境にもいいということなんです。
その辺を走ってる自動車ってよく見ると1人しか乗っていなかったりしますが、そういう車が全部とはいわないまでも半分ぐらいバイクになったら、かなりCO2の削減に寄与できるはずです。
しかも、バイクは渋滞の原因にもなりにくい乗り物ですし、都市部の渋滞解消にも役立つはずです。
この渋滞の解消というのも、実は大きなポイントで、自動車はノロノロ走っていたり、ストップ&ゴーを繰り返すと燃費が悪くなる(=CO2排出量が増える)ので、都市部の平均速度を1km/h上げると、CO2の排出量が1%削減できるとされています。
そして東京の平均速度は時速18.8km/hで、ロンドンの30km/hや、パリの26km/hと比べても遅いんです。ですから、渋滞を解消して平均速度を上げようと、政府やメーカーは色々努力していたりします。(その辺の話は、過去に
こちらの記事でもちょっと書きました)
で、振り返って、日本はどうかというと、都内では2輪車の駐禁を厳しく取るようになってるから、逆にバイクの利用者は激減してます。
しかも、2輪用の駐車場を整備する気はないようですし。 なんで、世界の流れに逆行してるのかと、悲しい気分になります。
ちなみに、1人が1km移動する際に排出するCO2の排出量を比較すると、バイクは750ccのものでもバス以下。スーパーカブに至っては、鉄道並みです。(カタログ燃費での計算で、しかもバイクは10/15モードではなく、定地燃費なんで、実際はもう少し悪いんですけどね)
実はバイクって、エコな乗り物なんですよね。
ロンドンでは、市街地に乗り入れる自動車に、CO2の排出量に合わせた税金をかけています。燃費の悪いパジェロなんかだと1日5000円ぐらい取られるらしいです。
でも、電気自動車とバイクはその税制の適用外だそうです。 しかも、駐車場も無料!
それだけバイクがエコビークルとして認められているということですね。
日本もいい加減その辺に気付いて欲しいものです。性能のいいバイクを作るメーカーが4つもある世界一のバイク生産国なんだから。
ていうか、この辺の話、どっかの雑誌に書かせてくれないですかね…。

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