日本感染症学会は5月21日、「一般医療機関における新型インフルエンザへの対応について」と題する緊急提言をまとめました。
これによると、「新型インフルエンザを恐れる必要はなく、まん延期にはすべての医療機関が対応する。」
新型インフルエンザの内外の流行状況を踏まえ、「N95マスクやゴーグルなどを使用する必要はなく、サージカルマスクと手洗いを原則した感染防止策で臨めば問題ない」とのことです。
また、国立感染症研究所感染症情報センターと神戸市保健所は、新型インフルエンザ感染が確認(RT-PCR陽性者)された43人の臨床像を報告しました。
迅速診断検査キットで陽性は43人中23人(53.5%)にとどまり、20人(46.5%)は陰性であることが明らかになりました。
感染初期にはウイルスのの量が少ないため 迅速キットでは陽性反応がでないようです。
入院時の臨床症状としては、約90%の患者で見られたのが38℃以上の高熱。
60〜80%に倦怠感、熱感、咳、咽頭痛、約50%に鼻汁・鼻閉、頭痛、約10%弱に嘔吐・下痢、7%に結膜炎とのことです。
今日にも麻生首相と全閣僚による「新型インフルエンザ対策本部」の会合を開き、新型インフルエンザが弱毒性であることを踏まえた新たな「基本的対処方針」を決定するようです。
休校措置の緩和や一般医療機関での受診については、大阪、兵庫のような患者数が急増している地域では一般の医療機関での診療や自宅療養を認めるなどとしています。
最初に新型インフルエンザを見つけた診療所は休診に追い込まれる等、現場は大変なことになっています。
政府の指針はちょっと遅いように思います。
今後も出てくる情報を見守りたいと思います。


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