今日は晴れた寒い日になっています。
今年の夏の猛暑のため、来年のスギ・ヒノキの花粉飛散量は例年よりもかなり多くなりそうfです。
このアレルギーに対する研究報告が2件ありました。
ひとつは米医学誌ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーションに筑波大学などのグループが発表したもの。
胃潰瘍の原因菌として知られるピロリ菌から抽出した物質「ChAcG」。
これを生後2週間のマウスに与えるとアレルギー性気管支ぜんそくの予防効果があり、生後8週間のマウスでは効果が観られませんでした。
この物質をアレルギーの薬として実用化できるかもしれないとのことです。
またこの結果は、「衛生状態が改善されると、幼少期に病原体にさらされる機会が減少し、かえってアレルギー性疾患になりやすくなるという「衛生仮説」を実証したもの」ということもできるそうです。
もうひとつの報告は日本機能性食品医用学会で東京理科大から報告されたバナナです。
花粉症のマウスに、1日約10グラムのバナナを3週間与え、通常のエサを与えたマウスと比較しました。
バナナを食べたマウスは、アレルギーを引き起こす物質の量が通常食のマウスの半分以下に減り、花粉症になると増える白血球の一種「好酸球」の数も、正常マウスと同レベルまで減少していることがわかりました。
谷中教授は「マウスにとっての約10グラムは人間では3〜4本に相当する量だろう。人でも症状が軽くなるかを調べたい」と話しています。
研究はいろいろな方面からされていますが、現状では花粉症に対しては初期療法(早めの投薬)が大切だといわれています。
眼では症状がでる2週間前からの点眼が有効だといわれています。
早めの受診を心がけるようにしてください。


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