この2・3日は暖かく、すっかり春のようです
週末に原作 海堂 尊氏の映画「ジーン・ワルツ」を観てきました。
海堂氏は現役の医師。
すべての作品に医療の社会的問題が提起されています。
「チーム バチスタの栄光」では死亡時画像診断(Ai)の必要性を、
「ナイチンゲールの沈黙」では小児科医の不足、
「螺鈿迷宮」では終末期医療、
「ジェネラル ルージュの凱旋」では救急医療、
「イノセントゲリラの祝祭」では問題山積の医療行政について書かれています。
今回の「ジーン・ワルツ」で紹介されていた出産時の事故は本当にあったことです。
一万人に一人という稀で難しい出産で母親が死亡。
執刀医は妊娠中の奥さんの目の前で手錠をかけられ逮捕されました。
結局は無罪になったのですが、これは検察の行き過ぎでもあり、行政などの思惑も疑ってしまう事件でした。
一般の人間にとって手錠をかけられるということがどれだけ重みがあることか・・
これでは外科的行為をする医師は何も出来なくなってしまいます。
もう一つの問題として、人工授精・代理母の問題があります。
日本では禁じられている代理母。
では海外で代理母で出産された子供は?
これも実際にあった向井亜紀さんのケースです。
原作を読んだ後に映画を観ると残念なことが多いのですが、今回の映画は見ごたえもありました。
今までのドラマや映画化された海堂氏の作品の中ではなかなか海堂氏の思いが表現できていませんでしたが、今回は一番海堂氏の思いがでていたように思います。
この映画は一人でも多くの人に観てもらいたいと思いました。
海堂氏は医師として活躍するだけでなく、作品を通して世論に訴えて社会貢献をされています。
とても尊敬しています。
これからも海堂氏の作品を応援したいと思います。。

0