日本のスーパーコンピューターが計算速度世界ランキングで1位を取り返しました。
理化学研究所と富士通が共同開発している次世代スーパーコンピューター「京」です。
日本が1位になったのは2002〜2004年に海洋研究開発機構の「地球シュミレータ」以来です。
1秒あたりの計算速度は8162兆回で、昨年初めて1位になった中国の「天河」の2566兆回の3倍以上 上回りました。
「京」は1秒間に1京(1000兆の10倍)の計算能力を目指す国家プロジェクトです。
現在のCPUの数は6万8544個で、最終的には8万個を超えるCPUが並べられる予定です。
2006年の開発開始以来、総事業費は1120億円。
理研が運用を、富士通が開発を担当します。
実際には来年11月から利用され、生命科学や材料科学、気象変動の解明など幅広い分野での活用される予定です。
事業仕分けでは、「世界一になる理由は何か。2位じゃ駄目なのか」などと指摘され、110億円の予算削減されました。
しかし、世界一の処理能力を持つことは大きな意味を持ちます。
こういう分野では安易に削減しないでほしいと思います。


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