今日は立秋。
朝はずいぶん涼しくなりましたが、日中は暑い日が続きそうです。
大阪の予想最高気温は35℃です。
まだまだ熱中症には気を付けてください。
各方面での技術の進歩は目覚ましいものがあります。
生命の技術も進歩していますが、倫理面での検討がついていっていないのが現状です。
長野県の諏訪マタニティークリニックは最先端の技術を用いて不妊治療などに取り組んでいます。
今回、多胎児を妊娠した際、異常が見つかった胎児を選んで減胎手術を36件おこなったことが日本受精着床学会で発表されます。
母体保護法は減胎手術について定められていません。
国も具体的な指針もない状況です。
今までは全員を出産するか、全員を堕胎するかのどちらかでした。
今回の減胎手術の理由は、ダウン症などの染色体の病気が25件、胎児のおなかや胸に水がたまる胎児水腫などの病気が11件。
いずれも、夫婦が「減胎できなければ、すべての胎児を中絶する」との意向を示したということです。
根津院長は「一人でも命を助けるために、やむを得ず行った」ということです。
一番いけないことは公表せずに行うことですが、今回の発表を受けて、幅広く社会全体で議論する必要がでてきました。
ただし、一番尊重されないといけないのは、現場。
生むか中絶するか、減胎するかの判断は両親の意見を尊重できる仕組みにしてほしいと思います。


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