今朝は少し寒さを感じました。
今日は昼から往診のあと、3歳児検診に行ってきます。
農研機構果樹研究所と浜松医科大などのチームがミカンをたくさん食べる人は生活習慣病の発症リスクが低くなると発表しました。
チームは、温州ミカンの産地、浜松市の三ケ日町地域で住民健診時に被験者を募り、30〜70歳の男女1073人を対象に栄養疫学調査を実施。
2003年から10年間の健康状態の変化と、ミカンに多く含まれる橙色の色素「βクリプトキサンチン」の血中濃度との関係を統計的に分析しました。
その結果、毎日3、4個食べるレベルの血中濃度の人は、毎日は食べないレベルの人と比べて、糖尿病の発症リスクが57%、非アルコール性肝機能異常症は49%、脂質代謝異常症は33%低くなりました。
また、マウスにβクリプトキサンチンを投与したところ、肝臓の炎症抑制や、脂肪細胞でのエネルギー消費促進などの働きがあることが分かったということです。
研究員は「果物は糖分が多いため糖尿病に良くないと思われがちだが、危険因子ではなく予防因子であることを明らかにできた」ということです。
また国立国際医療研究センターの研究チームは、バランスの良い食事をしている人ほど、病気の死亡リスクが減るとの結果を報告しています。
対象は、1995年または98年時点で45〜75歳だった全国の健康な男女約8万人。
1日に何をどれだけ食べればいいかを示す「食事バランスガイド」(農林水産省など作成)を基に、ご飯などの「主食」や野菜などの「副菜」といった項目ごとに、どれだけガイドに沿った食事を摂取しているかを点数化してグループごとに分析しています。
最も点数が高いグループは最も低いグループと比べ、死亡リスクが病気全体で15%、脳血管疾患で22%、循環器疾患で16%、それぞれ低くなりました。
ガイドの項目ごとに分析では、「主菜」の得点が高い人ほど脳血管疾患の死亡リスクが低く、野菜などの「副菜」や「果物」の得点が高い人ほど、循環器疾患の死亡リスクが低くでています。
研究員は「不足しがちな野菜や果物を積極的に摂取し、肉などは適切な量を取るなどバランスの良い食生活を心がけることが大切だ」ということです。
「食事バランスガイド」で示す料理の分量(1日分)
主食(ご飯、パン、麺)…ご飯中盛り4杯程度
副菜(野菜、キノコ、イモ、海藻料理)…野菜料理5皿程度
主菜(肉、魚、卵、大豆料理)…3皿程度
牛乳・乳製品…牛乳なら1本程度
果物…ミカンなら2個程度
何事もバランスが大事ですね。

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