今朝も寒く、大阪でも氷点下を記録しました。
インフルエンザの報告も増えています。
ご注意を。
昨年は猛毒アリのヒアリが問題になり、日本に入ってくる外来種が問題視されていますが、外国でも問題はあるようです。
京都大などの研究で、日本の在来アリが海を渡って米国の森に侵入、大繁殖していることが分かりました。
米国で猛威を振るっているのは「オオハリアリ」。
東アジアに広く分布する日本の在来種で、体長4・5ミリ程度の中型アリです。
森の朽ち木にすみ、腹部の先端にある毒針でシロアリを襲って食べます。
毒の強さはミツバチと同程度で、人が刺されるとアナフィラキシーショックを起こすこともあります。
研究チームは、気候がよく似ている岡山県の7地点と米ノースカロライナ州の6地点で、オオハリアリの生息状況を調査しました。
面積当たりの巣の数が米国では日本の約2倍と多いことが分かりました。
周辺は他の種類のアリの巣がほとんどないことも分かりました。
また日本ではシロアリを食べていたのに対し、米国ではシロアリのほか、イモムシやガの幼虫なども食べていることも分かりました。
なぜ日本では餌をシロアリだけに限定していたのか、研究チームの松浦健二教授(昆虫生態学)は「シロアリは捕食が簡単そうに見えるが、実は兵隊アリに逆襲される危険がある。だが、イモムシなどを餌にしようとしても、日本の朽ち木周辺にはクロオオアリやクロヤマアリといった、これらを餌にする強いアリがいる。こちらとの競合の方がリスクが大きいため、シロアリを主食としていたのではないか」と話しています。
環境の変化はいろいろなところで影響がでます。
時代とともに防げない変化もあるかもしれませんが、注意は必要です。
まずは知っておかなければいけません。

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