今朝はあまり冷え込みがきつくなく、少し暖かく感じました。
曇り空で、夜からは天気も下り坂のようです。
アトピー性皮膚炎や花粉症、喘息などアレルギー性の病気はたくさんあり、多くの人を悩ませています。
国立成育医療研究センターなどの研究チームは、妊娠中に「予防接種」を受けることで赤ちゃんがアレルギー体質にならないようにするしくみをマウスの実験で見つけ発表しました。
今後、人での効果を確かめて数年以内の実用化を目指すということです。
アレルギー体質になるかどうかは、生後3カ月までに免疫グロブリンE(IgE)と呼ばれる物質をたくさんつくる体質になるかどうかで決まります。
IgEが花粉や食物、ダニなどと反応し、花粉症や食物アレルギー、喘息の発症に関係します。
研究チームは、胎児や乳児期にのみ現れる「mIgE陽性B細胞」に注目。
この細胞の表面にあるIgEに、花粉や食べ物などの原因物質(アレルゲン)が結びつくと、IgEを大量に作り始めます。
このIgEに特殊な薬を結合させると、細胞を自殺させるスイッチが入り、生涯にわたってIgEが作られなくなるということです。
今回、妊娠中の母親マウスに薬を注射すると、胎児マウスの体内ではほとんどIgEが増えないことを実験で確かめました。
母体からへその緒を通じて赤ちゃんに送られ、mIgE陽性B細胞が死滅した可能性が高いと考えられます。
効果はマウスが生まれた後大人になっても続き、アレルギー体質にはなりませんでした。
悪い影響がないことも確認しました。
これから安全性をしっかり確かめる必要がありますが、実用化が待ち遠しいです。

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