新型コロナウイルス感染症。
全国的にも大阪でもほんの少し減少傾向がみられます。
2月7日の期限が延長されるか不明ですが、十分な効果はまだ見られていません。
イギリスの変異種とマスコミで騒がれていますが、日本感染症学会は報道機関向けに声明を発表し、新型コロナウイルスの"変異株"を"変異種"と表記しているメディアに対して「これは学術的には誤用となりますので、今後は変異"株"と正しく表記していただきたくお願い申し上げます」と要望しました。
説明として、
突然変異はすべての生物において、遺伝子の複製過程で一部読み違えや組み換えが発生し、遺伝情報が一部変化する現象。
この中で、新しい性質を持った子孫ができることがあります。
この子孫のことを変異"株"と呼称します。
変異株は、変化した遺伝情報の影響を受けた一部の性質が変化していますが、もともとの生物の種類は変化していません。
この場合、同じウイルスの複製バリエーションにすぎませんので、ウイルスの名称は変化しません。
一方、変異種は極まれに近縁の生物種の間で多くの遺伝子の交換(組み換え)が起きると、2つの生物種の特徴を併せ持った新しい生物種が誕生することがあり、その場合には変異"種"と呼称します。
この場合、新型のウイルスが誕生することになるので、新しいウイルスの名前が与えられます。
イギリスの変異株は、新型コロナウイルスのスパイクタンパクにN501Yという特異的な変異が起こり、宿主細胞への感染力が強くなったという性質の変化がありますが、元来もっていた新型コロナウイルスの基本的特性はほとんど引き継がれておりますので、依然として新型コロナウイルスのままですので、変異"株"と呼称すべきです
ということです。
変異株についてもまだ明らかな情報はありません。
むやみに騒ぐのではなく冷静に判断する必要があります。
ご注意を。

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