決算が無事(ではないけど)終わり、やっと平穏な(でもないけど)日々。
気持ちに余裕が出てきたので、解いてあった着物を洗いました。
古布でよく言われるのは「汚れも味のうち」
実は私はこういう活動をしていながらも、骨董品はあまり好きではないのです。
埃っぽかったり、正体不明の汚れがついていたり、私の知らない誰かの思いが籠っていたり・・・
そういうの駄目なんですよ〜基本的に新しい物好きなので(笑)
なので、着物を解いたらなるべく洗ってから作品にしています。
私の作品はほぼ芯を貼って作るので、水に通して少し硬くなったら却って扱いやすくなるのです。
・・・・まともな古布作家さんが聞いたら失神しそうな話ですな・・・
少し洗剤を入れて水に漬けると、その水が真っ黒になるくらい汚れが出ます。
洗う事で汚れが落ちて、柄が綺麗に出て「本当に同じ布?」と思うほど鮮やかになるのですよ〜
ちなみに私はこの作業を「精抜き」と呼んでいます(笑)
※精抜き(しょうぬき)…仏に籠めた魂を抜く作業。
お寺の仏様を美術館などに貸し出す時などに行なう。

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