度々、お持込の着物でオーダーをお受けすることがあります。
島工房のお客様は着物を着られる方よりも
「和」が好きだけど、着物は着られない方が多いのです。
今回(と言ってもずいぶん前)お受けしたのは和裁士のお祖母様が
お母様の為に残された着物。
昔の着物ってサイズが小さいんですが、その着物は158cmの私でも
少し大きいくらいのサイズで、状態良!!
一応、着物のまま残しましょうよ〜

と説得したのですが
「着物は着ないけど、捨てられないのでお願いします」とのこと…
なのでお願いして、最後に私が着て着物としての最後の姿を残させて頂きました。
解いてみたところ袖部分がずいぶん長く、短く折り返して仕立ててありました。
もしかしたら、お母様が着られた後、袖を長く仕立て直してお孫さんである
お客様にも着せるつもりだったのかもしれません
想いのある着物をお預かりすると、着物に込めた思いが伝わってきて
気が引き締まります
仕立てたのは、桜巾着と桜の薬入れ。

紐通し部分の緑は着物の八掛(=裏地)を使用しました。
いい仕事させて頂きました〜

ありがとうございました。
こちらは母の日用のがま口をオーダー下さったお客様へ

着物地で作ったカーネーションです。
コサージュとか苦手なんですが・・・カーネーションに見えますかね


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