無農薬野菜はおいしいの?  

とある情報番組で

「無農薬野菜だからおいしい!」

と歌っていた。

無農薬野菜はおいしい

これは間違いだと思う。

まず、無農薬野菜とは野菜の栽培において農薬を一切使用しないで栽培された野菜です。

種の段階から農薬を使ってはならず、種子消毒と言って種の段階からすら農薬は使えません。

知られていませんが、種子消毒と言って種の状態から消毒をしているモノも多々あります。


次に、農薬の味について考えてみましょう。

農薬にはもちろん味はあります。

誤飲しないように非常に苦くしていると聞いたこともありますが、もちろん飲んだ事はないので、わかりません。

ただし、農薬には厳しい厳しい散布量制限があり、むやりやたらに使えるものではありません。

スーパーに売られている野菜に残っている農薬の量で考えると、よく言われる例えでは25mプールに数滴程度の濃さとなります。

想像を遥かに超えた薄さでしょ。

絶対にわからないレベルです。

わかったら。。。

奇跡の味覚。。。


次に農薬はなぜ使うのか考えてみましょう。

農薬を使わないとどうなるか。

まずは害虫に食べられてしまいます。

害虫と言われる、わかりやすい虫は

イモムシやアブラムシ。

もうキリがないほどの虫たちが美味しい野菜を狙っています。

そんな害虫から守るために虫を殺す薬を使うわけです。


次に野菜の病気予防。

野菜も色々な病気があります。

基本的には病気になると元気がなくなり、死んでしまいます。

ここは人間と一緒で薬を使うことで元気な状態を維持させます。

大きくはこの2つかな。


ここで、逆に考えてみましょう。

農薬を使わないと虫や病気になりやすい。

野菜達は虫に犯されたりすると、苦味を出したりして防御したりもします。

言うまでもありませんが、病気になった野菜が美味しいわけないですよね。。。

もちろん、無農薬でも栽培管理を徹底し元気な状態で収穫しているでしょう。

しかし、年間通じて無農薬で野菜が作れるならば農家はわざわざ高いお金出して薬剤散布なんてしません。

人間は調子が悪くなってから薬を飲むことが普通だと思いますが、野菜はそうはいきません。

一度害虫に取り付かれると葉などを食べられて穴があいてしまい、その穴は修復されることは基本ありません。

そして農薬の効果も害虫が成虫になってしまうと効果が非常に薄くなったりします。

散布できる濃度が法令で非常に薄くなっているという事は虫が弱い時期でないと効きにくいとなるわけです。

だから、専業農家は予防散布をします。

過去のデータから、この時期にこの薬を散布するという防除暦というモノを産地では作っており、その暦に乗っ取って野菜作りをしています。

そんなこんなで、元気な状態を維持させて育てている野菜が

美味しくない

というのは無理があるかと考えられます。


となると、無農薬だからおいしい

という説明には理解できません。。。


良く

「うちの家庭菜園は無農薬だからスーパーの野菜なんて比べものにならないぐらい美味しい!お前は食べたことがないから、わからないだろう。」

と言われます。

確かに美味しいでしょう!

ですが、あえて言います。

知らないのはあたなです。

味比べをするならば、同じ条件でなくては本当の食味にはなりません。

その条件とは収穫してから口に入るまでの条件です。

上記のような、家庭菜園の無農薬野菜は美味しいという方は、収穫から口に入るまでの時間が非常に短い。

新鮮な状態で食べているのです。

一方、スーパーの野菜は通常の物流では、基本的に産地で収穫してから最短でも1日後の販売になりますので、家庭菜園の比べると収穫から口に入るまでに1日以上、確実に長くなります。

平均すると2〜3日は長いでしょう。

収穫された野菜の鮮度はどんどん落ちていくので、食味も落ちます。

鮮度の違う野菜を比べた所で本来の味比べにはなりません。


結果として無農薬だから美味しい

のではなく

新鮮だから美味しい

となる訳です。

青果物流通に関わる仕事をしないと、産地で、もぎたての野菜を食べられるなんて機会はないでしょう。

僕はたまたまそういう機会に恵まれており、スーパーに出荷する野菜をより新鮮な状態で食べますが、それはそれは美味しいです。

この辺の話をすると、熱くなってしまうのでこの辺で辞めますが、スーパーに並んでいる野菜も生産者は努力をしています。

大量に同じ品質で市場に出荷する事が、どれだけ大変なのか、考えてみて欲しいです。

それでもスーパーに並ぶ野菜たちを批判するなら、全て自分で自給自足してください。

例えばレタスを1年中食べられるなんて、自給自足では不可能です。

冬場に生野菜は食べられないでしょう。

余談ですが、農家が味だけを求めて作る、いわゆるブランド野菜と言われるモノがあります。

この辺の野菜は通常のスーパーでは売っていません。

少量生産で、価格も高く普通に買う人はなかなか居ない為に、贈答用となっています。

良い意味で味にうるさく、農家まで買いに行くような嫁母に通常手に入らない贈答用トマトをプレゼントした事がありました。

そしたら

「もう今までのトマトは食べられない。。。」

と言うほど、美味しいものです。

スーパーに並んでいる野菜を作っている農家の方々はそれだけレベルが高いが、売れる野菜は販売単価優先となり、結果として、味よりも品質を重要視した野菜作りをしているだけなんです。

それでも、もぎたては凄く美味しいですがね。

と、まぁバイク的ブログで野菜を語ってすみません。。。

無農薬だからおいしいは間違いだと僕は考えており、正確に言うならば

「うちの野菜は無農薬だから安全安心で、とれたて新鮮だから美味しいよ!」

となる言うのが正解かと思う出来事でした。

スーパーの棚を支えている専業農家の努力を踏みにじるような言い方は聞き捨てなりませんでした。

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