西日本は梅雨が明けたようですね。灼熱の太陽が照りつける夏が待ち遠しいです。
さて、あすはオペラシテイ・リサイタル・ホールで開催される「21世紀日本歌曲の潮流」の本番です。以前、掲示板でも紹介したした通り、二宮毅さん(福岡教育大学助教授)の作品、「ねじ花」・「蜩」・「風の在処」・「裏路」の4曲を改訂初演します。
植物や自然を題材にした、美しく優しい日本語と、その世界を映し出すような音楽が絡み合った作品です。旋律は言葉に相応しい流れと響きなので、どなたが聴いても印象に残ると思います。
特に「ねじ花」はこの作品と出会って、はじめて知った植物です。先日、秋田の実家に帰省した時に庭先にも咲いていました。素朴な薄紫色の花を付けている、なんとも複雑な形の植物でした。曲は、拍子を取るのが難しいのですが、この独特な世界観をさりげなく表現したいです。ピアノのパートを見ると、なぜか「ねじ花」のように見えます。
作曲家の二宮さんとは、練習に立ち会っていただいた時に、はじめてお会いしました。曲から受けるイメージ通りの繊細な方でした。私とは同年代ですが、若々しくて笑顔が素敵でした。
二宮さんの他の歌曲も聴いたことがあり、いずれ、自分のリサイタルでも取り上げようと思っています。多くの方々に聴いていただきたい!そんな作品ばかりです。
ところで、近頃、本番前は異常に緊張するようになりました。これまでは、器用さが売りの自分だったのが不思議です。練習も、しつこいぐらい時間をかけるようになり、こだわりも強くなってしまいました。
やはり、私は他の歌手と比べると声量はないですし、見た目も自慢できるところはないので、せめて「表現」だけは努力して、なんとか人様に喜んでもらえるようにしなければ!という思いが、そう思わせているのかもしれません。
今回も4〜5日前から緊張で食欲不振、腹痛が続いています

ふう・・・。でも明日は頑張るぞ!!!