残暑が厳しい日が続きます。電車の冷房もガンガンきいているので温度差にやられてしまいそうです。
昨日は仕事帰りの電車の中で、偶然、先輩のテノール歌手の青柳明さんにお会いしました。私より2つ年上で、藤原歌劇団をはじめ、多数のオペラで活躍されている方です。青柳さんとは以前同じオペラ研究室に所属していた時に知り合いました。私は容姿・声量・性格から考えてオペラの世界ではやっていけないと判断して、研究室を離れました。丁度その時期に芸大に入学したので、同時に2人の先生に習うのは、不器用な私として無理かな・・・と思ったことも理由の1つでした。
さて、その青柳さんですが、ロッシーニやドニゼッティなどのイタリア・オペラの全盛期の作品をレパートリーにしていて、優しく甘い声だけではなく、超高音も持ち合わせている貴重なテノールです。
来月には東京文化会館で開催される藤原歌劇団公演「ランスへの旅」(ロッシーニ作曲)でジェルソミーノ役で出演されます。日本では滅多に上演される機会のないオペラなので楽しみです。この時代は歌唱技巧を凝らしたアリアやアンサンブルが魅力ですが、このオペラでは14声の大コンチェルタートの饗宴が繰り広げられるそうです。
※青柳さんは10月21日(土)15:00〜の公演での出演です。
こうやって音楽を愛し、目標に向かってひたすら努力している方は、経験を重ねて実力を付け、認められるようになるんだな・・・と実感しました。そして、あたたかいお人柄は相手を和ませるんだな、と久々にお会いした青柳さんから感じました。
