昨日の高校の授業で、『アメージンググレース』を取り上げました。
同時多発テロの追悼の場面では祈りのうたとして耳にすることが多いので、生徒たちが将来海外で働いたり、勉強する機会には思い出して欲しいという願いもありました。
私自身も10年前に当時勤めていた学校を去る時にお別れの挨拶の代わりに全校集会の時に歌った思い出の曲です。
そこで、授業の導入に本田美奈子.さんの歌声をCDで聴いてもらいました。すると生徒たちは動きをピタッと止めて、楽譜を見ながら曲の終わりまでずっと聴き入っていました。予想外の状況にびっくりしてしまいました。
その後は1フレーズごとに自分が歌ってリードして1曲を仕上げましたが、みんなよく歌ってくれました。
服装も授業態度も自由奔放な彼らにも、『いいもの』は伝わるんだな…と嬉しくなりました。
残った時間は本田美奈子.さんのおいたちを話し他の曲も聴きました。
彼女がどれほど音楽を愛していたか、どれほど生きて歌い続けたかったか、優しく透き通る声から痛いほど感じられました。
こういった素晴らしい音楽を自分が若い世代の方々に伝えることのできるチャンスに恵まれて、本当に幸せだな、と思った一日でした。