自分の病気を知ってから1ヶ月が過ぎました。病気のことばかり考え、特に最近は、「生きる目的」さえ忘れそうになっていました。今日になって、やっと見失っていた自分を取り戻し、前向きな気分になりました。
術後の傷の痛みは若干残っていて、声の調子もよくありませんでしたが、鳥井俊之さんにレッスンして頂きました。短い時間ではありましたが、3曲歌いました。普段、鳥井さんとお話したり、呑んだりする時、私は、音楽に対する「生意気発言」をしたり、調子に乗って「ため口」になってしまうことさえありますが、やはり、あの『鳥井俊之』さんの前で「歌うこと」は全く別で、全身が緊張してしまいました。
でも、せっかくの機会なんだから、ご指導していただかなくちゃ!と気を取り直してアドヴァイスを仰ぎました。日本歌曲では母音の発音、シューベルトの歌曲では音楽の流れと子音の処理を指導していただきました。「おおぅ、なるほど!」という感じ。レッスンが終わったあと、再び練習して、今、パソコンに向かったところです。
昨日まで、「音楽とは・・・」とか「芸術とは・・・」なんてブログで語っていた私が恥ずかしくなってきました。「俺ってダメじゃん

」って感じです。音楽家として、まだまだ未熟なんだな。よ〜し!いい歌を歌ってやるぞ!と、エンジンがかかりました。
私の人生は病魔に侵されて、カラ元気で終わってしまうものではありません。理想論を語ったり、人の批評をしたり・・・それだけじゃ終わりにできません。自分のスタイルを持って歌い続けなければ!
ちょっとだけ焦りながらではありますが、次回のステージに向けて準備を始めます!