関東地方は雪になりましたね。雪に慣れない都会の人たちが事故を起こしたり、怪我をされたりしないように祈っています。
私は、午後から、ピアニストの鳥井さんからお借りしたDVDを観ました。『愛の調べ』という1947年のアメリカの映画です。クララ・シューマンが夫であるロベルト・シューマンを献身的に支える姿を描いていました。クララの父親の猛反対を押し切って結婚した時にロベルトがクララに捧げた『献呈』、この曲は、映画のいたるシーンに使われていました。また、ロベルトを敬愛していたブラームスや、リストといった登場人物も興味深かったです。鳥井さんは、ネットで購入したとおっしゃっていました。ちなみに、COSMIC名作映画DVDシリーズで価格は500円です。死の淵まで作品を生み出そうと努力を続けたロベルト、彼が残した作品を生涯、全国各地で演奏をしたクララ、見所がいっぱいです。
さて、先日、ありがたいお話を耳にしたので、書きたいと思います。テレビを点けたら瀬戸内寂聴さんが出演されて、『無常』というお話をされていました。『無常』とは文字の通り、常ではない、同じ状態はいつまでも続かないということ。雨が降った後には、必ず陽が射してくるし、いやなことがあっても、その後には必ずいいことがある。だから、たとえ今、『闇』の中にいたとしても、絶望しちゃなりませんよ!希望を持ってくださいね。とおっしゃっていました。
私は、癌の告知を受けてから、一度も泣いたことはありませんでしたが、この話を聞いて、これまで溜め込んできた感情が涙となってあふれ出してしまいました。口では「希望なんて捨ててない。」とは言っても、何度も「絶望」という気持ちが心から湧き上がっては消え、消えては湧き上がり・・・と言う繰り返しでした。
でも、このまま辛いだけの時間が続くのではないんだな、と思って、届いた励ましのお便りやメールを読み返していくうちに、再び、「喜び」とか、「感謝」とか、あたたかい気持ちになりました。
今日のブログも長くなってしまいました。これから歌の練習をします。コンサートまで、あと10日!