昨日は、おかげ様で無事にソロ・コンサートを終えることが出来ました。応援して下さった皆さまに心から感謝申し上げます。今までなら、声の調子がどうだったとか、演出がどうだったとか、お客様の入場者数がどうだったととか、そんなことが評価の対象だったのですが、昨日は、お客様との一体感を得ることが出来たことが、何よりも私のハートを震わせました。
歌は、鳥井さんの熱心なレッスンのおかげで、私が表現したかった音楽に近づけたような気がします。本番直前までアドヴァイスをして頂き、テクニック以外のところまでサポートして下さいました。どの声楽家も彼と一度共演したら、彼とは離れられないと言うのが、よくわかりました。ピアノの音色には、まるで言葉や、色、香り、温度、風・・・様々な情景を再現するかのような表現がありました。だから、私も自然な状態で呼吸をし、息に日本語を乗せながら歌うことが出来ました。
はるばる遠方からいらして下さった方、音楽仲間、古くからの友人、芸大同期の超美人のお姉さま方々(君たち、その美貌がまぶしすぎたよ・・・

)いつも聴きにいらして下さる皆さま、また、昨日初めて私の演奏を聴きにいらして下さった方、そして、辞職した今でも元気に励ましてくれるО高校の生徒たち・・・、遠くから応援のメッセージを送ってくださった皆様、本当に本当にありがとうございました。
なぜ、こんな時期に演奏会をしたのか。病気のことを忘れたかったのかもしれません。だからこそ、ここまで練習に打ち込めたのだと思います。それが、お客様に「音楽の喜び」や、「日本歌曲の魅力」を伝えることに一役かうことができていたのでしたら幸せです。
また、健康のあり難さを伝えたかったこともあります。がんは、これまでの私の生活習慣、思考習慣、ストレスが原因なのだと思います。今となっては健康のありがたみをよ〜く知った私ですから、私の周りの皆さんにも、今一度これまでの生活を振り返って、もし、無理を続けていらっしゃるような方には、心身を労わるような生活に変えて欲しいと願っています。私も、自分自身を変えようと努力しています。
昨日を振り返ると、とっても夢のように暖かく、愛のある1日でした。皆さんのパワーを胸に、これからのことを乗り越えたいと思います。
