秋のうた・・・、と言えば!?私は、まずは「風は秋色」、「風立ちぬ」、「野ばらのエチュード」、「旅立ちはフリージア」・・・、かな。童謡や唱歌にもたくさん秋をテーマにした曲があります。日ごとに陽が短くなり、ちょっと寂しい気分になります。そんな気分を歌にしたくなるのは当然のことなのでしょう。
私が歌うことに迷うと聴く歌手がいます。それは、「ちあきなおみ」さん。またか・・・ってネタですが、私にとっては特別な人です。歌で、声で、「表現」するとは、まさしくこういうものだ!と示してくれる人だと思います。今晩も彼女の歌にひれ伏して、「明日からも、歌い続けよう」と思っているところです。
彼女は、カバー曲と言うか、他の人の歌もよく歌っていましたが、『帰れないんだよ』という曲が、特に心を打たれます。都会に住んでいる男が、秋田に恋人を残して暮らしている作品です。秋田まで帰る汽車賃で、1ヶ月は暮らせるんだ・・・、だから、帰ることはできない。こんな惨めな姿を君に見せることはできない、だから帰ることができない。3分ぐらいの歌なのに、映画1本観たかのような気分。
詩の世界を、音楽に乗せて「表現」する。ジャンルはあんまり関係ないように思えてなりません。彼女のセンスを盗みたい!と思うけれど、なかなか近づけないです。こんなにも遠い存在だとは・・・。