ブログにコメントを残して下さった皆様、ありがとうございます。お返事をしたいのですが、私の携帯からは、どうも認証コードがうまく入力できなくて、載せることができません。退院してから再度チャレンジさせてください。
さて、やはり、がん専門の病院にいると、ここでは様々なドラマがあります。携帯電話可能エリアからブログを更新していますが、その間にも、『私はもう長くないようだから…』と言って、仕事の引き継ぎをしている人、見舞いに来た家族がもめている場面、つらそうな様子なのに『元気だよ』と誰かに電話している患者さん。
中でも、とても気になったことがありました。具合い悪そうに談話コーナーのソファーに座っている入院中の60代の男性と話したときのこと。
看護士さんでも呼びましょうか?と言う私の問いかけに、ぼそぼそとその方は語りはじめました。
その男性がガンを告知されたことで、奥さんがパニックになり、ノイローゼみたいになっているのだと…。だから、奥さんのことが一日中気になるし、でも、自分ではどうすることもできない。ただ、こうやって時間が経つのを待っているのだという。
私は、何もコメントすることなく、その男性の話を聞きました。
この患者さんが一番辛いだろうに、さらに身近な者が追い討ちをかけるだなんて!といういらだちと、そんな状況でも奥さんを愛する生き方に、胸が熱くなる思いがしました。
しばらくしてから、もう消灯だから病室に戻りませんか?と促し、それぞれの床につきました。
絶望したり、痛みを伴ったあとには、必ずいいことが待っていると私は信じています。