春はお別れの季節です

私にも別れが…。小学校一年生からピアノを習いに来ていたYくんが引越することになり、今日は、ごあいさつに来てくれました。彼は、この春から中学生。6年間のお付き合いだった訳です。芸大を卒業して、初めての生徒でしたから、この6年、彼と一緒に私も成長しました。
大人同志なら、たとえ転勤などで引越しても、会おうと思えばまた会えるだろうと思うから、別れ際も「元気でね〜。メールするね〜。」という感じだけど、子供とは、そういう訳にはいきません。
彼も、それなりの覚悟を決めて、お別れの挨拶というセレモニーを行いに来るということで、私もなんだか切なくなってしまいました。そして、この感覚に懐かしさを感じてしまいました。
メールやインターネットの生活に慣れてしまったせいか、なんとなく人と出逢って、なんとなく音信不通になって…という繰り返しをして来たように思います。
だから、あらためて「お世話になりました。ありがとうございます。さようなら。」というセレモニーは、自由業の私には背筋をピンと伸ばされるかのような一大イベントとなりました。そして、何かの節目に、このようなことをしないで生きて来た自分に反省。
Yくんは照れながらも、中学校生活への抱負を語り、プレゼントと共に、手紙を書いて来てくれました。そこには、これまでの思い出や、将来は法律の勉強をして、人の役に立ちたいというようなことが書いていました。
夢があるって素晴らしいね。
若いって素晴らしいね。
私が義足を付けた姿を見て、「すげー!すげー!」と喜んでくれてありがとう。
きみは、とても素敵な人です。いつまでも、いつまでも、素敵な人でいてください。