25日はイタリアンレストランdon3(福島県いわき市小名浜)で、恒例となった「本田武久クリスマスコンサート」を開催していただきました。ピアノは須江太郎さん。マスターの佐藤剛さん、ラジオ福島の皆様、ピアノを提供して下さった吉津先生、ピアノショップいわきの皆様、そして、いわきで待っていて下さったお客様、本当にありがとうございました。
クリスマスは私が、がん告知を受けた特別な日。今年で丸4年が経ちました。そして、今年は3度目のクリスマスコンサート。この3月の震災を受けて、開催も危ぶまれた時期もありましたが、しっかりとお店を再開させてマスターは待っていてくれました。
お店に到着するや否や、再会したマスターと抱き合いました。言葉も交わさず、しばらく離れられなかったのですが、それは、この1年、お互いにいろいろあったけれど、頑張ってきたんだ!と確かめ合ったからです。
そして、次に目に飛び込んで来たのが、フルコンサートのグランドピアノ。それもスタインウェイ!いわき市在住の音楽講師の吉津先生が、南相馬市小高区から震災後に運び出したピアノで、ピアノショップいわきで保管している楽器とのこと。無償で提供して下さいました。また、楽器搬入・運搬は、ピアノショップいわきが無償でやってくれたとのこと。いわきの皆さんの気持ちが伝わって来ました。
更に驚いたことに、ラジオ福島で、コンサートの模様を、来年1月に約60分〜85分程度の番組を作って放送することのこと。録音すると聞いていましたが、まさか、そこまで大掛かりなことになっているなんて思いませんでした。何度か番組に出演させていただいた、ラジオ福島の大和田新さんとも初めてお会いしました。福島の将来を真剣に考え、そのためにはどうしたらよいのかを、地域の正確な情報を伝えながら実行に移しているところに、福島県民の信頼が集まっている方なんだな、と言うことがよく分かりました。
こうやって、この日の午後6時からクリスマスコンサートが始まりました。第1部には冬の唱歌・童謡、クリスマスソング、第2部は、須江太郎さんのピアノソロ、後半は、「アメイジング・グレイス」、「瑠璃色の地球」、「夜明けのうた」、「今日、明日、また明日」をうたいました。
アンコールは「時代」。この作品を一番届けたかったので、最後の曲に選びました。
マスターは、今の私の体調をよくご存知だったので、来年のクリスマスの約束より、まずは、次回いわき市で2月に開催する私のリサイタルの成功を激励してくれました。
最後に、このコンサートのきっかけを作ってくれた古屋さん、ありがとう。私が出演して、全国放映された「発見!人間力」をご覧になって、直接、連絡をしてくれたところから、このご縁が生まれました。あの時は、入院中でしたが、たまたまベットの上で、映画「フラガール」を観た直後だったし、いわきに同級生が住んでいたので、ぜひ、行ってみたいと思いました。25日は、「発見!人間力」の番組を制作した宮川さんも取材でいらしていたので、これで皆が繋がったなんだな、と嬉しく思いました。
26日は、津波の大きかった地域に連れて行ってもらいました。また、現在のいわきの生活についていろいろな方に話を聞きました。そこで私が感じたことを、コンサートやブログを通じて、これから、また発信していきたいと思っています。
今年もいわきに住んでいる山形大学音楽科時代の同級生に会えました。こうやって、いわきで再会できたことは、本当に特別なことで、掛け替えのない時間なんだな・・・と思えました。
「本田武久クリスマスコンサート in don3」
ラジオ福島で放送決定!
・本田武久(vo) ・須江太郎(pf)
・2012年1月7日(土)15:00〜
※インターネットでも聴くことができます。こちらからどうぞ↓
http://fukkou.radiko.jp/player/player.html#RFCS