今日は予定通り外出することが出来ました。とは言え、外出前に38度3分の熱が出ていたので、許可は下りないかと焦っていましたが、担当医も看護師も、私にとってどれほど待ちに待っていた日かをご存知だったようです。
今日はピアニストの須江太郎さんが、私のためだけにリサイタルをしてくれたのです。病院から約5分のところにあるサンハートの大きな方のホールです。
本来は今月は神奈川県民ホール、10月には渋谷の大和田さくらホールで開催される、CD発売記念のリサイタルに伺う予定でしたが、なかなか体調との折り合いがつきそうもなく、スケジュールは本日の開催となりました。
前半はドビュッシー、プーランク、リストの優雅で美しい、都会的な雰囲気を持つ作品、後半はシューマンの「謝肉祭」全曲でした。プログラムの内容も私のためだけに考えられたような選曲で、自分の体調のことなど忘れ、無我夢中で演奏に引き寄せられました。
以前とは、随分と演奏方法が変化し、迷いのない解放された音楽として、私の心に響いてきました。さすが須江さんね。ホロビッツが弾いた100年前のニューヨーク・スタインウェイでレコーディングされたCDはいったいどんな音色で収められているのでしょうか?また、その楽器を使用して開催されるリサイタルはどんなものになるのかな?
それにしても、私の為だけにリサイタルを開催してくれた須江さん、その集中力には感激してしまいました。そしてHeroくん、医療関係の皆さん、心からありがとう。決して忘れません。コンサート当日は病室から成功を祈っています!
