大河ドラマ「平清盛」の公式ホームページが消えました。
1月に始まった時に50回シリーズと知って驚きました。昨年までは「坂の上の雲」があったので早い目に終わってましたが、その前は12月中旬に終わり、下旬に総集編をしてたはずです。今回は年末までして総集編は年明けでした。その時は単純に話が壮大すぎて50回かかるのだろうくらいにしか思ってませんでした。
今回ほど賛否両論のドラマも珍しいと思いますが、篤姫にしろお江にしろ欲求不満気味だったので私にしては見ごたえのあるものだったと肯定派でした。そのお陰でつい先日までtwitterでも楽しませていただきました。
ところで脚本家の藤本さんは、200人からの人物を設定していたと知りましたが、その200人を思い巡らしているとふっと藤原俊成の登場を思い出しました。あの時は単に終盤に近づいてきて、所作指導の方に登場機会を与えられたくらいに思ってましたが、今になって何故あそこで俊成を登場させたのかなあと気になり始めました。
俊成は後白河法皇の命により「千載集」という勅撰和歌集を編纂してます。(これも気になってます。このドラマのお陰で、この時代の後白河法皇のことを知れば知るほど、和歌の世界に縁遠いはずなのになぜ和歌集を。)俊成は定家の父ですが、この頃70歳ちかく、定家はまだ20歳ごろです。
定家の編纂した小倉百人一首は、何かと数字の5と関係していると言われます。6歌仙のうち5人を選んでいるとか、36歌仙のうち25人とか、花鳥風月のうち鳥は5羽とか、一番不思議な猿丸太夫を5番に据えてるとか…。
「平清盛」は、清盛自身が光源氏の生まれ変わりのように言っていたということで、時子に源氏物語を語らせていましたが、全編50話。100の半分じゃない。
白河法皇に始まって後白河法皇まで、北面の武士の始まりから源平の戦い、平家誕生から源氏の武家社会の始まりまでを100首ならぬ50首にまとめたということでしょうか。関係ないかもしれませんが今頃になってこういう思いをさせるなんて……。
ああもう一度最初から見てみたい。DVDの完全版は3つあるとばかり思ってましたが2つでした。これなら買えるかな。
ももしきや 古き軒端のしのぶにも なほあまりある 昔なりけり
「完」となるはずだったのにならないじゃありませんか。また一から始めてしまうのかな。