
(青葉台交通副社長)藤本佐奈氏が保有している、大型観光バス
いすゞスーパークルーザー(スーパーハイデッカー)UFCタイプ。
嘗ては神崎県内の某バス会社で貸切車として活躍していた同車だが、その会社が倒産。中古バス販売業者の仲介により、当時アイドルだった佐奈氏が購入。色などは完全に塗装しなおしたものである。
この塗装と酷似した塗装の車両が、同県内の貸切専業のバス会社にいた。

側面前部のマークみたいなものなど、一部を除けばほぼ完全に同じ。
この会社は、神崎県神崎市綾木区に本社のあった(株)ドリーム観光バス。
会社創立は2003年3月11日。バス業界への新規参入が比較的容易になったことから起業した、貸切バス専業の会社であった。
その報告を聞いた藤本純一(青葉台交通社長)が、城戸崎海岸行の最終便に乗務した際、神崎駅でこのバスに遭遇した。その時は、青葉台交通専用の発着場から少し外れたところに集合場所の札を立て、そこにバスを停車させていた。
神崎駅バスターミナルに乗り入れている路線バスの運行会社である、東海電気鉄道及び青葉台交通の車両以外に乗り入れは禁止されているのだが、この会社の車両は無視して進入。発着場で堂々と客扱いをしていたのであった。
「ここは路線バス発着場だ。うちと東海電気鉄道以外の会社は使ってはいけないんだぞ!」
「えっ?」
客扱いしているそのバスの運転手は、それに驚いた様子だ。
「俺は青葉台交通の藤本だ。あんたらのバスが、なぜこの場所にいるんだ??」
「…そんな事を言われても、これはチャーター先の指定ですから…」
「どこの会社だ」
「ドリーム観光ですが、このバス運行はサンライズツアーの下請けで…」
「…サンライズツアー??」
「そこの会社のやっているツアーので、こちらで客扱いする事を言われているだけです」
「とにかく、そのサンライズツアーに電話して、早く移動してくれ。そこでは、うちのバスが使えん」
既に乗客のチェックと乗車が行われていたため、むやみに移動するようにいえず、その時には隣の乗り場にバスを止め、本来の乗り場待っている利用客を呼びに行った。
後日、藤本はサンライズツアー(神崎県神崎市藤崎区)とドリーム観光バスに苦情を言いに行ったものの、適当に言い訳と謝罪をされた。
それ以降も、相変わらず駅構内でのドリーム観光バスの車両が相変わらず発着した。
その際、たまたま藤本の知り合いがドリーム観光バスの運転手として働いているのを見つけ、後日に会って、話をする事ができた。
その話の中で、ツアーバスの主催者であり、運行の依頼主でもあるサンライズツアーに、バス運行に関して『乗務員が足りない』という理由で、追加の運行を断ったのにもかかわらず、それを一切無視。さらにチャーター代を引き下げたうえに再三にわたる運行を要請してくるなど、サンライズツアーが事実上の『下請けいじめ』をしている事を聞く事になる。
それからしばらく経ち、ドリーム観光バスはツアーバス運行中に事故を起こし、乗務していた運転手が亡くなるという事故が起こった。その事故をきっかけに、ドリーム観光バスの運行体制とサンライズツアーのいわゆる『下請けいじめ』が浮き彫りとなった。
その影響によって、ドリーム観光バスは業務停止の後に倒産。サンライズツアーについても事業停止に追い込まれたため、既に予約してあった乗客たちへのツアー催行停止と返金を行うことになったが、サンライズツアーはそれさえも出来なくなっていた。
協議の末、青葉台交通が利用客から1人500円のみを集め、事前予約してあった乗客を乗せて代理運行を行った。利益などは全くなく、救済措置とはいえ、大まかな内容を見れば大赤字のため、計画していた車両購入(主に貸切車)を取りやめ、そのための予算を使って補填した。
(余剰の路線バス車両の売却益などで、赤字分を補填できたため、赤字にはならなかった)
それとは別の話で、倒産したドリーム観光から比較的新しい5台の貸切バス(大型2台,小型3台)を購入する事で話をまとめている。カラーリング及び車内の大々的なリニューアルを施した後、戦列に加わる予定と言う(まだ納車されてはいない)。

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