EL6500形電気機関車が新たに追加増備されたり、縁の下の力持ち的な働きをしている電気機関車の中でも結構動きがあった。

EL6400形機関車、引退。
EL6500形機関車増備の傍ら、6505号機と6506号機の故障・廃車の補填用として、同じくJR貨物で廃車となっていたEF64形0番台を譲り受け、EL6500形と同じ装備を取り付けるなどの改造を施工。共通運用で使用されていた。しかし、機器類に不調が目立ってきたこと、EL1100形機関車の新製配備。更なるEL6500形機関車の配備により役目を終え、引退することとなった。
このうち1両は国鉄一般塗装へ戻されたうえで展示される予定。もう1両については、同じEF64形の配備がある総馬電鉄へ譲渡され、引き続き使用される予定。

JR東日本田端運転所に所属し、ジョイフルトレインの牽引などに活躍した『赤いEF65』こと、EF65-1118号機。この機関車は重大故障により保留車となり、修理されずに廃車された。
ちょうど、EL6500形機関車のベースとして1107号機を譲ってもらえないかと依頼するために長野へ行った際、この機関車が廃車になっていたことを知るのであった。
『昔からの憧れの機関車だった。この赤いEF65を静態保存したい』
JR東日本から渋々了承をもらい、1107号機とともに運ばれてきた。外されたネームプレートなどはレプリカで複製し、往年の状態へと戻す。そのあとは沼津総合車両基地内で保管され、開設予定の博物館に保存される。

改造前に重大機器の故障により運行できなくなり、EL6506号機としての竣工できなかった旧EF65-101号機、そして当面は動けたものの検査期限が近かったこと、ほかの機関車で運用は間に合っていたことから改造中止となった旧EF65-88号機の2両。
そのうち旧EF65-101号機は国鉄時代の一般塗装に塗りなおされた。その後は他の保存車両と共に沼津総合車両基地内で保管され、開設予定の博物館に保存される。

しかし、もう一方…EF65-88号機はそうはいかなかった。
当初は静態保存されていた同機だったが、2013年頃になって、車両留置場所の関係で整理が行われ、解体されてしまった。しかし、ただ解体されたわけではなく、運転台部分をカットボディとして残すこととなった。解体後、支持柱であるH鋼を組むなどの工事を施し、片方のカットボディは沼津総合車両基地の一角、もう片方は東静高速鉄道グループの本社ビルの玄関口にそれぞれ設置された。

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