2006/4/30
このあいだ復活祭で四連休だったばかりだけれど、5月1日はメーデーでお休みなので三連休!
今日は一応今のスウェーデン国王の誕生日でもあるが、国民の休日ではない。また、それよりも焚き火を囲んで酔いつぶれる春の訪れを祝う歌を歌う日Valborg(ほかにもフィンランドやバルト諸国ほかでもこの日を祝うらしい。もともとは聖人にちなんだ日。)の日としての意味のほうが大きいような感じがする。
昨日安売りだったのでつい10個買ってきてしまった若いにんにく。イナカにも去年種を植えたにんにくが生えているが、まだあさつきと大差ないひょろひょろしたもので、食べられるようになる日は遠い。これはトルコから来たもの。

salahiさんの「ギリシャのごはん」に書いてあった新にんにくの醤油漬け というのを真似してみる。今日はまず酢につける。ちょっと皮をむいたりしただけなのに家中にんにくの香りが充満!


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2006/4/27
はるばるタイからスウェーデンにやってきてにしんの酢漬けを入れられる羽目になったステンレス三段重ね弁当箱。韓国からやってきたキムチ用ステンレス容器と共にお世話になっている。

タイ語でピントーといい、「べんとう」とよく似ている。日本軍が置いて行った言葉なんじゃないだろうかとはじめ思ったが、もっと古くからタイにある言葉らしい。冨田竹二郎著「タイ日辞典」によると明の時代に沖縄より入ったという説があるという。(この辞典を持っているといろいろな意味で賢くなれる。)
タイで一番よく見たのはシマウマ印。それからカモメ印というのもあったが私がプーケットの金物屋で買ったこれは「ロケット印」。こんなメーカーあったっけなあ…?

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2006/4/26
今週に入ってから、ルンドの日当たりのいい場所では白いアネモネが見られるようになった。ルンドはマルメよりも北のほうにあるのだが、港のそばで風が強いマルメよりも気温が少し高いのかもしれない。うちのあたりではアネモネはまだ咲いていない。
わが家の庭は今、青いじゅうたんがきれいな時期。

春をつげる青い花スキラScilla (Blåstjärnorとも呼ばれる。)


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2006/4/22
お隣の赤ちゃんの洗礼を見に行った。
お隣の夫婦はご主人がポーランド生まれ、奥さんはポーランド人とスウェーデン人のハーフでふたりともカトリックだ。「よかったら是非来てください。式次第は全部ポーランド語になるけれど…」という手書きの招待をもらい、「ポーランド式の洗礼式ってどんなの?」「初めてだからわからないよ」などといいながら近所のカトリック教会にでかける。

若くて温和そうな神父さんは声がとてもよく、彼の朗唱がステンドグラスの天井まで届いて響き渡るのがとても心地よかった。
私の行ったことのあるプロテスタントの洗礼式と少し違うと思ったのは、ずっと両親が赤ちゃんを抱いており、ゴッドファーザーとゴッドマザーはそれを見守るだけだったこと。(その代わりゴッドファーザーは大きいろうそくを点火する役目があった。) それから神父のお祈りの言葉を引き継ぐように参列者がお祈りを唱える場面がたくさんあったこと。
洗礼を受ける赤ちゃんに何かお祝いをあげようかということになり、先週相棒とふたりであれこれ考えた。「銀のスプーンはちょっとありふれてるしなあ…」
ご主人のほうに「ポーランドの習慣ではどうなの?」と聞いてみたところ、「昔は金のものをプレゼントしたんだけど、それは何か『安定』しているものの象徴みたいな感じかなあ…勿論金なんていらないよ!」と釘をさされる。
「安定、ねえ…」と考えた末、スウェーデンではまあまあ評判のいいNGOの植樹プログラムに赤ちゃんの名前でお金を出すことにした。そして「あなたはネパールに木を50本植えました。」という受け取りみたいなものをカードにして洗礼のお祝いということにする。

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2006/4/21
連休前の木曜日の朝「今日私はたぶん半どんだと思う。」と言ったら相棒に赤ワインを買っておいて欲しいと頼まれた。スウェーデンではライトビールを除く酒類が買える店は定められていて品揃えも値段も国中同じである。休日はこの店が閉まるので休日前の夕方は込み合う。
いいよ、と言ったものの私はワインのことは何も知らない。料理が決まっている時は店の人に「こういうもの作るんだけど、それに合うワインで予算はいくらぐらいのもので適当に選んでください。」という方法があるのだがあいにく料理もきまっていない…(というか、ごちそうを作る気はない。)
赤ワインの棚をぐるぐる歩いていたら「エコロジー」のコーナーができているのを発見。「あっこれがいいや。」と買って来たのがこのイタリア産KRAV認定ワイン。
味は…飲んでいないのでわからない。


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2006/4/21
東南アジアか南アジアに行ったことのある人はこの入れ物に見覚えがあるかもしれない。市場でおかずを買ったりする時に活躍するステンレス岡持ち(?)。これはタイで買った小型のもの。(あとで組み立てた時の写真をのせます。)
今年のポスクはにしんを漬けてこれに入れた。オリーブ油を加えた物、からし入り、タラゴン酢に漬けたもの三種。


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2006/4/16
復活祭Påskポスク。この日は英語Easter ドイツ語Osternはちょっと違うが北欧5カ国やフランス語Pâques 、イタリア語Pasquaなどだいたい似たようなpで始まる名前がついており、その語源はヘブライ語Pesachにあるという。Pesachというのはユダヤ教の「過ぎ越しの祭り」英語でPassoverのことで、「最後の晩餐」はPesachの晩餐だったそうだ。
ユダヤ教とキリスト教(さらに西方教会と正教会も)それぞれ違う暦を使っているので過ぎ越しの祭りと復活祭は重ならないことが多い。というか、重ならないようにキリスト教の復活祭の日が定められている、という説明を読んだ覚えがある。
あれは5、6年前のことだったと思うが、復活祭の時期にシナゴーグの向かいにあるカフェで友達と待ち合わせたことがあり、コーヒーを飲みながら外を眺めていたら正装した人達がぞろぞろとシナゴーグに入っていくのが見えた。その年は過ぎ越しの祭りが復活祭と重なっていたようだ。
ポスクと過ぎ越しの祭りの関係を知らなかった私は「今日ってもしかしてユダヤ教も何かある日なの?」と相棒に聞いた。彼は「さー?ホーカンに聞いてみればいいよ。彼ユダヤ人だから。」と言う。
ホーカンさんに会って、私は同じ質問をしてみた。
「ポスクの頃シナゴーグにきれいなかっこうした人が沢山いたけど、どうして?」
「どうしてって…」彼は言った。「ポスクっていうのはイエスが復活した日だからだよ。」
うーん…「でもユダヤ人がイエスの復活を祝うのは何かヘンじゃない?」と私が言うと、彼はしばらく視線を宙に泳がせた後ユーステイ、と言った。「ユーステイ」というのは、この場合は「それもそうだな」みたいな意味である。彼のユダヤ人度がかなり低いことがこの一件でもよくわかった。

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