2006/5/30
先月から何となくそうではないかと思っていたことがどうやら現実となったもよう。
相棒は私が母親休暇をとるべきだと言う。スウェーデンでは収入が少ないほうの親が一年の産休を取るケースが多い。一般的に産休手当ては給料の訳8割になるので収入が高いほうが仕事に残ったほうが家計に与える影響が少なくて済むからだ。しかし勤め先によっては残りの2割のうち1割を負担してくれるところもあるので、そうなるとどちらが親休暇をとってもあまり大きい違いはない。
…とはいえ、うちの場合子供を産むのが私ではなくてうちに遊びに来るのらねこなので、いくら福祉大国スウェーデンと言っても手当ては貰えないだろうと思う。父親が誰なのかも(黒猫かトラ猫か)わからない。
相棒が地下室にあった廃材を適当に組みたてて「分娩室」をこしらえて庭に置いたところ、彼女はひと目で気に入り入居。毎日夜になるとそこに寝に来るようになった。お腹はかなり膨れているので出産の日は近いと思う。
後ろのが分娩室。


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2006/5/29
きのうはパーティー、今日は天気がよくなかったのでイナカに行きそびれる。
その代わりHさんが呼んでくれてごちそうにありつくことができた。
小技のない正統派家庭料理。柔らかい肉と歯ざわりの残る人参と豆、そしてゆでじゃがいもときゅうりの浅漬けの組み合わせは完璧!

前回使ったオオバコのお茶碗が収まっている食器棚。


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2006/5/26
今週の水曜日、すでに帰りのバスが空いていて妙だと思っていたら、相棒も「今日はみんな早く終わって早く帰ってきた。」という。平日なのに?
去年もそういえば同じようなことを書いたような気がするけれど、キリスト昇天祭は毎年日が変わるがたぶん復活祭と連動しているからいつも木曜日になるのだろう。そして、休日の前日の水曜日もなんとなく半どんで帰ってしまう人がたくさんいるのだ。それだけではなくて木曜日が休日だとスウェーデンではなしくずし的に金曜日もなんとなく休みになってしまう。
そういうわけで、今日の金曜日はバスは勝手に間引き運転をするし職場の近くのカフェは閉まっているし職場のビルもカードと暗証番号なしには入れない、という不思議な「平日」だった。
きのう入ったピザ屋のくりぬかれた壁。私は北欧っぽいと思ったのだが、いっしょにいたスウェーデン人は「日本的だね」と言っていた。


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2006/5/25
イラクサと並ぶイナカの厄介者、畑の敵は、この「森のなめくじ」と言われる黒いなめくじ。

この写真では桜吹雪が散っていておしゃれだが、実物はラクリスや黒砂糖のいっぱい入った羊羹のように(…どうして私は食べ物で形容しているんだろう?)ふてぶてしく黒光りしており、日本でよく見るなめくじの5倍ぐらい太っている。
もっと悪食で子沢山のなめくじ(小さくて茶色)と比べればこの黒いなめくじはまだかわいい方だとスウェーデン人はみんなそう言うが、おととしは畑のカイラン菜(タイ語でPhak kha naa)が葉脈を残してきれいに食べられてしまったし、その前の年はいちごがやられた。
「深い皿にビールを入れておくと匂いにつられてやってきて溺れ死ぬ」と聞いて試してみたところ、本当になめくじが三匹やって来た。が、彼らはいっしょうけんめいお皿のふちから首をつきだしてビールをなめるだけなめてほろ酔い気分で去って行った。

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2006/5/25
今回旅行するにあたってイギリスがシェンゲン圏外だということを今更ながら初めて知った。
シェンゲンというものができてから、その圏内を移動する場合は国境を越えてもパスポートコントロールがなくなった。おかげで出入国記録を書いてパスポートにハンコをおされるのを待つ時間が節約されたのだが、イギリスはどういうわけかこの協定国ではなかった…

空港の入国審査で延々と列を作って待つこと45分。私は非EU側の列に並んだのだが、この列にはどっさりオーストラリア人(オーストラリアの巨大な旗を持っていた。サッカー観戦の帰り道だろうか?)とアメリカ人がいて、やたらと時間がかかった。上の写真はEUやスイス、ノルウェー、アイスランドなどの国籍を持つ人の列。
やっとのことで市内にむかい、地下鉄に乗って乗り換え駅で待っていると…「技術的問題でこの路線は動かなくなりました」というまったく当然といった感じのアナウンスが入ったので迂回することにして、ほかの駅から目的地に向かおうとしたが、そこに来た地下鉄もまた問題があったとかで、遊園地を走っている電車もどきのようなノロノロしたスピードで進んだ。
ホテルで落ち合った友達にこの話をすると、「いきなりロンドンの洗礼を浴びましたね」と言われる。その後毎日地下鉄に乗ったが、必ずどこかの路線が「ガス漏れ」やら「機械の爆発の危険」などの理由により不通になっていた。
洗礼のおまけ…その後街を歩いていたらかばんの中身をすられそうになる。(が、すられなかった…するようなものがなかったのか?)

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2006/5/25
今回旅行するにあたってイギリスがシェンゲン圏外だということを今更ながら初めて知った。
シェンゲンというものができてから、その圏内を移動する場合は国境を越えてもパスポートコントロールがなくなった。おかげで出入国記録を書いてパスポートにハンコをおされるのを待つ時間が節約されたのだが、イギリスはどういうわけかこの協定国ではなかった…

空港の入国審査で延々と列を作って待つこと45分。私は非EU側の列に並んだのだが、この列にはどっさりオーストラリア人(オーストラリアの巨大な旗を持っていた。サッカー観戦の帰り道だろうか?)とアメリカ人がいて、やたらと時間がかかった。上の写真はEUやスイス、ノルウェー、アイスランドなどの国籍を持つ人の列。
やっとのことで市内にむかい、地下鉄に乗って乗り換え駅で待っていると…「技術的問題でこの路線は動かなくなりました」というまったく当然といった感じのアナウンスが入ったので迂回することにして、ほかの駅から目的地に向かおうとしたが、そこに来た地下鉄もまた問題があったとかで、遊園地を走っている電車もどきのようなノロノロしたスピードで進んだ。
ホテルで落ち合った友達にこの話をすると、「いきなりロンドンの洗礼を浴びましたね」と言われる。その後毎日地下鉄に乗ったが、必ずどこかの路線が「ガス漏れ」やら「機械の爆発の危険」などの理由により不通になっていた。
洗礼のおまけ…その後街を歩いていたらかばんの中身をすられそうになる。(が、すられなかった…すられるものがなかったのかな?)

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2006/5/24
先週の木曜日、仕事中なんだか手の甲がかゆいと思っていたらぶつぶつができ、気がついたら全身に広がってしまった。じんましんなんて子供の時に寒冷蕁麻疹になって以来のことだ。
かなり哀れな腫れ方になったのを見て、相方が「医療センターに電話して看護婦さんと話したほうがいい。」と言って電話相談の順番待ちをしてくれた。運良く電話はすぐ通じ、(こんなことでどうして運がいいかと言われるかもしれないがスウェーデンではそうなのだ。)看護婦さんと話すと、「つまりNässelfeber "イラクサ熱"ね?」と言われ、思わず「その通りっ」と膝を打ちたくなった。スウェーデン語で蕁麻疹のことを本当に「イラクサ熱」というらしい。蕁麻疹がひどくなって世界地図状に腫れた手足は、まさにイラクサに触って腫れた時にそっくりだ。なんとすばらしい命名だろう。
(追記)…と、この記事を投稿した後、「ところでじんましんの蕁麻ってなんだろう?」と思って調べたら、なんとイラクサのことだということがわかった。日本語も同じだった!
何度も書いたように、わがイナカにはごっそりとイラクサが生えている。若葉を摘んでオムレツに入れたりリゾットをつくったりしてはみたけれど、あっという間に成長してしまってもう食べられる時期は過ぎてしまった。あとはひたすら闘うのみである。
そうそう、先週末ボディショップの前を通りかかったら…
イラクサのシャンプーが並んでいるのを発見!!そんなものを買わないでうちに生きのいいのを摘みに来てくださいっ!

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2006/5/19
先月歯医者の待合室でスウェーデンの料理雑誌を見ていたら「ルバーブと生姜のセミフレード」というデザートの写真が載っていた。ルバーブのちょっと生臭いというか薬くさいような味を中和させるために生姜を使ったレシピはよく見かけるが、この雑誌の生姜はどうやら「ガリ」を使っているようだった。
こういう雑誌を見ると「りんごのミルフィーユ仕立て」とか、「サン・マルセリンチーズ ルバーブのりんご酢焼きローズマリー風味 カラメライズしたはちみつ添え」のようなこじゃれた料理が並んでいるが、こんなすかしたものを食べているスウェーデン人は私の周りに一人もいない。たぶん私の知らないところにグルメ社会が存在するのだろう。
このセミフレードの写真のルバーブは見事な赤い色をしていたが、うちのルバーブは種類も違うし、赤い色を保つための工夫(素焼きの壷みたいなのをかぶせたり)もしていないので、煮るとただの蕗みたいになってしまう。味は同じだからまあいいやと思っているけれど確かに赤いほうがおいしそうに見える。
これは日曜日に焼いたカスタードを入れたちびタルト。
うちのルバーブでもまだ若いうちはちょっと焼くだけなら一応この程度は色が残る。


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2006/5/15
イナカでじゃがいもの植え付け。
イナカでも街と同じような現象が起こっており、プラムと桜とカシスが一度に咲いていた。普段はもっと間をおいて咲くのに…
たんぽぽのむこうに生えている低い木が赤すぐり。


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