2006/7/24
今年は異常気象。連日続く暑さでマルメの窓の開かない市内バスが地獄となり(マルメ−ルンド間の長距離バスとルンドの市内バスにはちゃんとエアコンが入っている)、うちの冷蔵庫がうんうんと不穏な音をたてるようになり、野鳥用の餌からこぼれたひまわりが庭でぐんぐん育っている。こんなことは初めてだ。
今日はサウナのようなバスを降りて「何か冷たいものが飲みたい!」と歩き出したものの…さて何を飲んだらいいだろう??
日本にいた頃お店で飲む冷たいものといえばアイスコーヒーかアイスティーだったが、こちらにあるアイスコーヒーはやたらと牛乳やクリーム分が多くてヘーゼルナッツやらアイリッシュクリームやらのシロップの入ったものしかない。ふつうのコーヒーを氷に注いだアイスコーヒーは韓国にも東南アジアにもあったがヨーロッパにはないのかもしれない。アイスティーはというと、たいていフレイバーつき「リプトン・アイスティー」がそのままサーブされてしまう。
「日本のアイスコーヒーがなつかしいなあ…あっそうだ!」思い出した。ベトナム人のおばさんがやっている店のメニューに「ベトナム風アイスコーヒー」があったはずだ。ベトナムのアイスコーヒーはブラックにすれば日本のものと同じだった記憶がある。
店に入って「アイスコーヒーください。」というと、おばさんは困った顔をする。「今飲みたいの?」「はい。」「うーん、今はちょっとねー。」「え?」ちょうどご飯を食べに来たお客さんがたくさんいたので、コーヒーを淹れるのが面倒だったのかもしれない。
「今日じゃなくて明日飲みなさいよ。」「は?」
店の人がお客に来る日を指定する、というのはあまり聞いたことがないが、なぜかおじさんも厨房から出てきて「そうだよ。明日にしなよ。」などと言う。
「で、でもー喉が乾いてるんですー!」と言うと、「じゃあこれは?」とおばさんがお茶の缶を持ってきて見せてくれた。「茉莉花茶」と書いてある。ふとマレーシア時代の同僚がどんなに暑い日でも熱いお茶を涼しい顔をして飲んでいたことを思い出した。「うん。じゃそれください。」
ジャスミンティー(ポットサービス)。この写真ではよくわからないがこのカップはおちょこサイズ。何杯も注ぎながらちびちび飲んでいるうちに暑さを忘れてしまった。
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2006/7/23
うだるような暑さの中イナカにでかけたら、この一週間の間にベリー類が熟していたのであわてて収穫。ラズベリーは半分ぐらいが熟れすぎていた。赤すぐりとグースベリーは今週は少しだけ収穫する。
赤すぐり、黒すぐり、ラズベリー、グースベリー
その他の収穫…ディル、マンゴールド、タイム、オレガノ、ミント、キャラウェイ(種)
ショックだったこと…レモンタイムが枯れてしまったこと。這うタイプのレモンタイムのほうは元気。
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2006/7/15
ディルの花が咲いた。
私がイナカでディルの種を最後にまいたのは たしか4年前だが、毎年必ずこぼれ種から芽が出てくる。今年もこんなに育ってしまった…もしかしてうちはディル農家だったのだろうか。
ディルはスウェーデン人にとって最も身近なハーブだ。スモークサーモンや魚料理を作るときに、新じゃがをゆでるときに、夏ザリガニをゆでるときにディルがなかったらスウェーデン人はパニックを起こすだろう。この花も葉と同じように使っていいし、緑色の実がついたらピクルスに使い、種が乾いてからも使う。アクアビットのたぐいにもよくディルが入っている(らしい)。私もスウェーデンに来てからディルが大好きになった。
ディルを食べるのは北欧人だけではない。タイでもディルを見たことがあるが 、名前(Phakchii Laao ラオスのコリアンダー)が示すように東北地方の人が料理に添えて食べるもので、バンコクのスーパーを探すよりも田舎から出てきた人がおかずを買うような市場に行ったほうが見つかる。(これは大昔の話で、今は違うかもしれない)ラオスに行った時は時間が短かったのでディルを食べることはなかったが、今度行く機会があったらぜひ本場(?)の「ラオスのコリアンダー」を食べたいと思っている。
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2006/7/13
前回親子で芝生に出ていたところを写真におさめてブログに投稿した直後、母猫がわが子が公衆の目にさらされるのを恐れたのか、子供たちをお隣の床下に隠してしまった。
はじめ「のらねこが子供を生んでねー」という話をすると、猫を飼ったことのある友達みんなに「えっノラの母猫が子供を見せてくれるの?珍しいね。」と驚かれていたのだが、彼女の母性愛というか防御本能みたいなものが、あとになってから発動したのかもしれない。「ねー、子供見せてよ。誘拐しないからー」と毎日頼んでみたが彼女は「ふふん」と知らん顔をしていた。
でもついにこの週末、子供たちが床下から這い出してきて芝生で遊ぶようになった。母猫も隠しておくのに疲れたらしい。2匹ともものすごい腕白でかくれんぼ、おいかけっこ、すもうを一日中やっている。これを見ているとあっという間に五時間ぐらい(ちょっと大げさ?)経ってしまう。
遊びつかれて一家で昼寝中
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2006/7/12
週末イナカで収穫したにわとこの花(エルダーフラワー)とグースベリーでsaft(水でうすめて飲むシロップ)を作る。
去年「スウェーデンにはにわとこの花とグースベリーを一緒に使ったデザートがありますか?」という質問があった。イギリスでは定番の組み合わせなのだそうだ。そこでスウェーデンのサイトで「にわとこの花+グースベリー」で検索してみたけれど、ヒットのは白ワインの香りの形容(このワインはニワトコの花やグースベリーのような香りがしてうんぬん)がほとんどだったので、「この組み合わせはスウェーデンにはないのかも」と思っていた。
ところが、今年偶然この二つを使ったsaftのレシピを見つけたので作ってみることにした。運良くちょうど今年は「開いたばかりのにわとこの花、まだ堅いグースベリー、レモンバーム」というレシピ通りのものがイナカにそろっている。
作り方はいつも私が作っているにわとこの花のシロップと同様花とベリーに砂糖を溶かした熱湯を注ぎ、クエン酸を加えて4日ほど置いてから漉す。できあがったものはひと瓶だけ冷蔵庫に出して残りは冷凍した。
味見してみたら、確かにほんのりグースベリーの未熟なぶどうのような香りがする…が、たぶん知らなければ味の違いはわからなかっただろうと思う。レモンバームの香りは…しなかった。
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