2006/10/29
天気予報ははずれたようで嵐は来なかった。そのかわり気温が下がり、昼間でも7度ぐらいになった。これからは「暗さ、寒さ、雨と風」がコレデモカと存在を誇示する季節だ。 おりしも今日から冬時間が始まった。いや、「夏時間が終わって通常時間に戻った」というほうが正しい。最後の鶴も飛んで行ってしまったし、もう本当に夏はおしまいだ。
今年の夏は私がこちらで初めて体験したすばらしい夏で、私たちは何度も海にでかけていって泳いだり、ビーチですいかを食べたり昼寝をしたりした。
つい二か月ちょっと前のことなのに、今から思うと夢か幻か…


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2006/10/23
ラマダンが明けた。
バス停でもらった無料の新聞(しかも一面)に 南スウェーデン在住の濃い顔をした一家がうれしそうにバクラヴァを食べている姿が写っていた。
「そうだー今日帰り道にバスを途中で降りてバクラヴァ買おうかな。」などと思っていたら、私の想いが通じたのだろうか…?
「これ、うちの母の作ったバクラヴァです。みなさんでどうぞ」といって職場にあらわれた人が!!
彼一家はセルビア人だからラマダン明けとは関係ないはずだということには後になってから気がついたのだが、とにかくありがたく皆でいただく。
以前に食べたボスニア人の店のものとちょっと似ていて胡桃のペーストがしっとり。ものすごくおいしいっ 結局これまで確か7つの国籍のbaklavaを食べた(これとかこれとかこれ)が、やはり手作りにはかなわないと思った。


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2006/10/19
伝統料理slottstek(訳すと「お城のステーキ」。stekというのは肉の塊を鍋やオーブンで焼くという意味らしい。)

私の送ったベリーのゼリーやジャム類を使ってスウェーデンで見るよりはるかにおいしそうな スウェーデン料理を作ったsalahiさんの投稿に刺激され、私も作ってみました…と言いたいのだけれど、実はこれはHさんが作った料理。考えてみるとこのブログに登場するスウェーデン料理のほとんどは彼が作ったものかも…
彼の説明によるとこれは今ではあまりはやらないがクラシックなスウェーデン料理で、牛肉に焼き色をつけたのち玉ねぎ、月桂樹の葉、ブイヨン、粒こしょう、塩を加えて低温で蒸し焼きにしたものだという。ソースは肉を焼いた鍋に生クリーム、 ansjovis(と言ってもかたくちいわしを発酵させたアンチョビーとは違うもの。特徴は甘いこと…)、シロップ、酢を煮て作る。「生クリームと酢と砂糖やシロップ」という組み合わせはほかの料理でも見られ、私は理解に苦しむのだがそれでもHさんが作るものはおいしい。彼はいつも材料をじゅうぶん吟味し、出来あがりのタイミングを綿密に計算しながらきっちりと手順を踏んで料理を作り、余計な小細工はしない。肉はしっかりとした歯ごたえがありながらも柔らかく、味もしみていておいしかったし、気がついたらそのちょっと甘いソースも自分でおかわりしていた。

つけあわせは人参とじゃがいもとグリーンピース、そしてこの仏陀の頭のようなブロッコリーとカリフラワーをかけあわせたもの。これは緑だが紫色のも見たことがある。味は…ブロッコリーとカリフラワーの中間。それにしても、どちらもまるっこくてずんぐりしているブロッコリーとカリフラワーからどうしてこんな頭の尖った子供ができたのだろう??

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2006/10/13
新しい内閣が発足たのがたしか先週。先週末だったか、「私、大臣宅でヤミでベビーシッターをしていました。」という若い女性の暴露インタビューらしきものが大衆紙の一面にでかでかと掲載された。スウェーデンは税金を払うからこそ高福祉が実現する国なので、小さい脱税でもモラルのない行為だと糾弾される。
ヤミで人を雇っていたことがばれた通商大臣Maria Boreliusが おしかけた記者に対して「私は正式にベビーシッターを雇う経済的余裕が無かったものだから」という面白い説明をしたため、さらにマスコミによって「90年代に夫婦あわせて1700万kr近くの収入のあった彼女が『余裕が無かったの』と釈明!!」と書きたてられ、テレビの前で陳謝。
そのほか、文化大臣のCecilia Stegö-Chilóという人も、テレビ等の受信料(一年1968kr)の支払いを16年間踏み倒していたことが発覚。メディアとの関係の深い文化担当大臣がそれではまずい。
マスコミがますます張り切って受信料踏み倒しを調査したところ、上の「経済的余裕がなかった」通商大臣マリア某、さらにもうひとり、移民担当大臣Tobias Billströmもやはり受信料を踏み倒していたことがわかった。前の政権の閣僚の中にも変なのがいたが、もしかすると今度は叩けばさらにホコリが出てくるかも。
(追記 これは13日の朝刊。左より移民担当、「生活に余裕のなかった」通商担当、文化担当大臣。謝罪だけでは足りず法的に追求されることになったとある。三人とも与党第一党の党員だが、連立政権のほかの党が三人を擁護する気配はない。)

(追記2 通商大臣マリア某はその後さらにホコリが出てきたため首相からもアイソをつかされ、辞任を表明したもよう。14日夜)
口直しに先週公園の池のまわりを散歩した時撮った写真を。マロニエ(モチモチの木?)の実というかイガ。下のほうにぼんやり見える赤い実はローズヒップ。


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