2007/4/22
今月マルメ市内にベジタリアン、エコもの、フェアトレードものをそろえた本格的なスーパーが開店したという新聞記事を読み、先週見に行った。
たしかに品物数は以前に見た店よりもずっと多かったのだが、私が去年見て感動したベルリンのbioスーパー(焼きたてのパンやケーキのコーナーがあったり掘りたての野菜が並んでいたり)と比べると何となく活気がなく、「とりあえずあちこちから輸入してきて並べてみました」という感じ。広い店の二辺の壁が総ガラス張りで光が入りまくりというのもちょっと気になった。といっても日がさすのは今の季節だけだからあまり問題がないのかも知れない。
それはとにかく、冷蔵コーナーに並ぶ見慣れぬベジタリアン御用達食品を見るのは面白かった。東南アジアでよく見かける「素食」食材(主に豆やこんにゃくみたいなもので作ったものが多い。豚好きの中国人がなぜベガーンに?と初めは不思議に思ったが、これは観音信仰と関係がある由)も多種並んでいた。そのうちその棚の中にあったものを見て「あっ」と驚く。

去年パーティーのベジタリアン対応・低予算メニューとしてファラフェルとタイの「トート・マン」を合体させたタイのレッドカレー風味ファラフェルを作った(上の写真はトート・マンに添えられる刻みピーナッツ、コリアンダー、スイート・チリソース。これがこのファラフェルにもよく合った。)のだが、なんとそれとほぼ同じようなものがその棚にあったのだ。そのパーティーに来たベガーン集団に「おいしい!どこの料理?」と褒められて「これが食べられるのは私の家だけだよ。」とかいって自慢していたのだが、商品として売られていたなんて。しかもそれを作っているのはイギリスの会社(ホームページ参照)で、アジア人の自分がイギリス人に先を越されていたというのも何となくくやしい。
タイカレー味があるなら...これでどうだ?

0
2007/4/11
復活祭(ポスク)の時期に飲むとされる炭酸飲料ポスクムストPåskmust
コーラやルートビアの親戚といったかんじの味だが、味付けの原料はモルトとホップ。

...でも、実はこれは単に瓶のラベルの名前と色やもよう(クリスマスは赤、今は黄色)が変わるだけでクリスマスの時期に飲む清涼飲料Julmust(Julはクリスマスの意)と中身はまったく変わらない。
まったく同じパターンでクリスマスのハムJulskinkaと復活祭のハムPåskskinkaというものがある。どう見ても同じものだ。
冬も春も同じものを食べて、どうして飽きないのだろう???とてもおいしければ話はべつだが

0
2007/4/6
復活祭なので、今年もいちおうにしんの酢漬けを作る。
伝統的な作り方は、塩のしてあるにしんを塩抜き(多くのレシピに「真水に10時間以上つけること」と書いてあるけれど塩抜きに塩水を使ってはいけないのだろうか??)した後、濃いめのお酢の液に一日か二日つけこみ、さらに辛子やたまねぎなどの味のついた液に数時間から一日漬ける、というもの。
はじめてレシピを見たときは全然塩が含まれず砂糖の量が異様に多いマリネ液の分量がプリントミスなのではないかと思ったが、どのレシピを見ても同様なのでそれがスウェーデンでは普通なのだということがわかった。
私はかなり砂糖の量を減らし、二度目につけこむときには塩を入れている。これが一日目。水、酢、砂糖のほかにオールスパイスと月桂樹の葉、ディルがはいっている。

これは二日後の今日。液をそそぐ前の写真で、非常にオーソドックスな紫たまねぎと人参とディルの入ったもの。紫玉ねぎと人参はイナカでとれたもの。味見をするのは明日。

追記:できあがったものを食べた感想...辛子味はまあまあのできだったが、玉ねぎと人参のものは砂糖を減らした分を補うことができず、なんだか間の抜けた味になってしまった。生鮭のマリネGravlaxまたはGravad laxのように初めに塩と砂糖をまぶしておき、それから酢に漬けるというレシピを見つけたので今度はこれをためしてみようと思う。(「今度」というのは夏至祭のこと。)

0