夕方テレビのスイッチを入れたら字幕なしのノルウェー語のニュース番組を流していた。「また字幕入れるの忘れてるよ」と思ったのだが、見ているうちにそうではなくてオスロの爆弾テロを報道するノルウェーの生放送をそのまま流しているのだということがわかった。
画面には爆弾で窓ガラスがばりばりに破れた官庁のビルや地面にうずくまる人たちの姿が映っている。去年ストックホルムで起こった爆弾テロとは規模がちがう。死者や負傷者数は不明だったが、爆発後にオスロ郊外の島で起こったノルウェー労働党青年部の集会(といってもサマーキャンプみたいなものらしい。もしかすると未成年の若者も多いのではないだろうか。)での発砲事件との関連の可能性も高いということがわかり、だんだん血の気が引いてきた。
これが政治的な理由(注 イスラム過激派の、という意味で書いた)によるものだとしたら、どうしてストックホルムやコペンハーゲンではなくてオスロなのだろう?NATOだったらデンマークだって入っているし、スウェーデンもアフガニスタンに派兵している。まさか、一昨年ノーベル平和賞を受賞した人がしたことの責任をノルウェーにとれと言っているわけじゃないよね…?
<追記>…と、ここまで書いて寝てしまい、今朝テレビをつけたらまだノルウェーのニュースの字幕なし生中継が続いていた。スウェーデン語ですでにつまづいている私なのでノルウェー語を理解するのはかなり苦しいが、昨日のオスロ市内での爆弾と小島での発砲は同じ犯人によるものであることがほぼ明らかになった。容疑者として拘束されたのは32歳のノルウェー人男性でフェイスブックの自己紹介によると「(政治的に)保守的」な「クリスチャン」であるという。彼が小島で殺害した又は泳いで逃げようとして溺死した若者の数は60人以上にのぼり、オスロ市内の爆破と合わせて90人以上(注 犠牲者の数はその後77人に訂正)が犠牲になった。

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