もう気温は十度を切っているけれど暦の上では?まだ夏時間(数分だけ残っている)…という言い訳をつけて夏の写真をもうちょっとだけ。
8月中旬のある日、バスから白鳥の親子がお堀を泳いでいるのが見えて、ついバスを降りて追跡。というのも去年はこのお堀の白鳥はまだ小さいうちに消えてしまい、「今年はどうだろう」という話をちょうどしていたところだったのだ。
今年はちゃんと無事に成長している。しかも6羽もいる!
…と喜んで写真をとっていたらあたりに妙に人が多いことに気が付く。そうだ、
マルモフェスティバルが始まっていたのだった!
どうりでこんな意味不明の幕がかかっている。訳を試みると、「私たちが出会う時、私たちはウマミ。」ウマミという言葉は妙にかっこいいグルメの合言葉みたいになっていて、私がいくら「うまみ調味料と言うのはグルタミンソーダのことだ」と言っても信じてもらえない。そんな低俗なものであるわけがないと思っているのだろう。
ともあれ、「何かめずらしい食べものないかなー」と広場を一周。
まずはKorritoという店の「コチュジャンマヨ」のかかったプルコギとフライドポテト。これは味見用「お試しメニュー」。味はなかなかよかった。揚げたてのじゃがいもとコチュジャンマヨはなかなか合う。コチュジャンマヨというのは初めて食べたが、デンマークの屋台でも見かけたから今はよくあるものなのかもしれない。
お次はベネズエラのArepa。とうもろこし粉のハンバーガーのようなもので、私が頼んだのは鶏。辛いソースをつけて食べる。以前カナリア諸島で食べたものの写真がどこかにあったはずだが、こちらのほうがモチモチした食感だった。これもお試しミニサイズだったが美味。
最後は「スコーネ風フレスケスタイ」これまたお試しサイズ。
マルモフェスティバルの食べ物プログラムには「デンマークのフレスケスタイ」と書いてあったと思ったけれど…と思いつつ屋台の中を覗くと、たしかにこれは本物のフレスケスタイとはちょっと違うことがわかった。本場デンマークのものは豚かたまり肉の脂身に細めに包丁を入れてじっくりローストしてあり、その筋に沿って肉をスライスするのでカリカリになった脂身がしっかりついてくるのだが、この店のものは肉にそのカリカリがついていない。上から揚げ玉ねぎがどっさりかかっていてカモフラージュされているが、これはただの豚のローストだ。

ただそのかわりに別にカリカリに揚げた脂身(写真)を添えて出すという方法を編み出した模様。…でも、これをフレスケスタイと呼ぶなと誰かに注意されたから看板が変わったのではないかという疑いが私の頭から晴れない。
味はというと、これがおいしかった!添えてあるのはデンマークでも一般的な紫キャベツを煮たものときゅうりの甘酢漬け、それからこれもちょっと珍しい生のりんごに砂糖とシナモンをまぶしたもの。サラダのようなデザートのような感じでおもしろかった。
そういうわけで、ここのところ興味が失せていたマルモフェスティバルだったが、予想外に美味しいものにありつけてとてもラッキーだった!

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