この夏ルンドに登場して住民をよろこばせてくれたゲリラ芸術家集団? Anonymouseのことを。
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道沿いの建物の地面に面しているほんの小さい空間にある日突然ミニチュアの店舗や劇場などが出現する。覗き込んだ人はそのレトロな建築と内装の細かさに仰天。この世界の住人はネズミで、店の名前がネズミにちなんだものになっていることが多い。考えてみるとこの名前だってAnonymousのもじりだ。
たいていソーシャルメディアで新作の写真が発表されるのだが、町の名前は書いてあっても正確な場所は伏せてあることが多いので「うーんどこだろう??」と宝探しが開始される。
しばらくすると地区や通りの名前が新聞にのったりSNSにヒントがあげられたりして場所がわかると、大人も子供も大勢が作品を見にやってくる。そして二週間から一か月ぐらいすると作品はあとかたもなく消えてしまうーというのがいつものパターン。このAnonymouseがどこに住んでいる誰で、ふだんは何をしているかなどは全く謎に包まれている。
これまでのところ作品が発表されたのはマルモが多いので、見たときはたいてい写真をとっている。マルモとルンドのほかにストックホルムやヨーテボリ、外国でも活動しているらしい。追っかけしてみたい〜
最近のものから
今月 ルンドのレコード屋(ここで売られるレコードのジャケットコンテストが行われ、エミ―・ワインハウス "Back to
Brie"エルトン・ジョンのような眼鏡をかけた"
Stilton John"などのアルバムが入賞した。
6月 セミ薬局(白鳥薬局をもじっている ルンド)
インドレストランと古着屋(去年のクリスマス 古着古道具のEmmausをもじっている マルモ)
去年の夏 探偵事務所(マルモ)
上の探偵事務所のポスターに書かれている謎がとけるとここに来られるようになっていた。普通のごみ箱の下の部分がガラス張りのスープキッチンになっていた!(マルモ)
2018年クリスマス 理髪店と中古屋(マルモ)
2017年クリスマス 書店と劇場Teatro Reggiano
2016年12月 レストランとデリカテッセン
4年続けてクリスマスの頃にマルモに来てくれたので、マルモの住人はAnonymouseがクリスマスプレゼントを持ってきてくれたように感じている。今年も来てくれるだろうか。なんとしても来てほしい!

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