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タネを伸ばして切り、手綱こんにゃくの要領でねじって揚げる。売っていたのと比べて膨らみ方が足りなくて今ひとつのできだったがレモンの香りが爽やかでおいしい! 揚げ物なので敬遠していた自分が愚かだった。これから毎年作ろう♪

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投稿者: tongshin
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2020/12/13

これは二週間前にイナカで撮った写真。先週行った時にはもう牛たちはいなかった。冬は乳牛は放牧しないのだ。また春に会おうね。

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気がついたら冬になっていた。

といっても、気温はずっとプラス6-8度を行ったり来たりしていてあまり冬らしくない。寒がりの私にとっては有難いと言えばそうなのだが、雨が多くて暗くて気が滅入る。

8月になってからスウェーデンのコロナによる新たな死者の数がじりじりと下がり始め、もうすぐ六千人を超えてしまいそうだったところで数字が止まり、もしかするとこれで収束するのかもしれない-と多くの人が思っていた。

周囲の国々が感染の第二波に見舞われて対応に追われ始めた時もまだスウェーデンの感染者が増加したという報告はなかったので、もしかしたらスウェーデンだけは免れることができるのかもしれない-と多くの人が思っていた。

-でも、そのような希望的観測はすぐに打ち砕かれ、11月をすぎてからは感染者、重症患者、死者ともに増え続けて死亡者は7500人を超えてしまった。一度は200人まで集会してもOKと行動規制の勧告が緩められていたが、それが8人になり、お年寄りの施設に家族が訪問することも再び禁止になった。

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-で、マスクは、というと「マスクをしている方が感染の可能性がある(かも)」というお役所の言葉に後押しされて相変わらずマスク着用の義務はないし、マスクをしている人は少ないままだ。図書館もショッピングセンターもレストランもサウナもカフェも開いている。

期間限定でレストラン等の営業をあらかた禁止し、かなり厳しい取り締まりを行っているデンマークと比べるとスウェーデンの政策はあいかわらず緩い。政府や公衆衛生庁の見解や政策に対する批判も日々目にすることができ、そういう意味では高圧的に行動を規制されているという感覚はない。政府の措置が人権侵害だとしてデモが行われるフランスやドイツとはかなり状況が違うと思う。スウェーデンのやり方にいい点があるとしたら、たぶんそこだ。

そうは言ってもスウェーデンでも今年は家庭内暴力の問題が増えているというし、オンライン授業になったせいでストレスを抱えるようになった学生のことも新聞の話題になっている。社会のサービスが受けられない不法移民は国に帰ろうにも身動きがとれない。助けを必要とする人のためのフリーダイヤルなどが設けられてはいるが、必要な人にその情報がとどいているのかどうかはわからない。

covid19が社会全体にもたらした影響はとほうもなく大きく、ワクチンなどで病気の感染そのものが収まったとしてもあとあとまできっと傷跡が残ることになるだろう…たぶん世界中で。




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2020/7/1

田舎のバスは〜
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(携帯で撮った写真なのだが、設定を間違えてバスで撮った写真は全部gifファイルになってしまった。)

おんぼろではないけれど、乗客はたった三人。ソーシャル・ディスタンス(?スウェーデンでも同じ言葉を使うけれど、このソーシャルというのは人と人との間という意味なのかな)の問題はない。

ここ南スウェーデンでは65歳のバス運転手がコロナに感染して亡くなって以来、バスは後ろ乗りになり、運転席の後ろにテープが張られて乗客が近寄れないようになった。

南部はストックホルム周辺と比べると感染者は少ないと言われているけれど、この運転手さんのように亡くなった方もいる。

しっかり手を洗おう、という広告の次に

距離を保とう!

…というお知らせが座席の目の前に設置されている画面に流れているのをぼんやり見ていたら、「2メートルというのはあなたが思うよりも長い距離です。たとえば…」といろいろな画像が映し出された。

たとえば、トイレットペーパー12ロール分。
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…ちょっと細かすぎない?

たとえば、(園芸などに使う一輪の)手押し車2台分。
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…これはわかりやすいかも。


たとえば、車輪のついた歩行器3台分。
これも よくお年寄りがこれを押して歩いているのを見るのでわかりやすい。


…そのうち、この例えの中に南スウェーデンの地名が書いてあることに気が付いた。

(有名なテニス大会が開かれる町Båstad)テニスラケット3本分。
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(白い砂浜が有名なLomma)縦に並べたビーチチェア2脚分

(サーフィンが有名なHöganäs)縦に並べたサーフボード3枚の幅


(アザラシが見られるMökläppen)アザラシ一匹分
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その土地の人ならピンとくるであろう物を使って2メートルを表しているつもりらしい。

(地名は読み取れなかった)うなぎを縦にならべて2匹分。
(ヤギが有名なのか? Östra Göinge) ヤギ2頭分。
(赤トビが有名なTomellille)トビ2羽分

(有名なのかどうか不明だがPerstorp)ばさっと羽を広げて敵を襲う姿が面白いオオライチョウTjäderの雄鳥2羽分
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(卵白のお菓子spettekakaの名産地Sjöbo)このお菓子(Lサイズだと思う)5個分
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ドイツ人観光客向けのまであった
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この絵から解釈すると2メートルはソーセージ2個とプレッツェル3個とビールジョッキとドイツ人観光客に人気の「ヘラジカ注意」の看板1個分??

…で、マルモは??

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出た!ファラフェルロール7個分!


ファラフェルには勿論なじみがあるが、こんな風に並べてみたことがないので7個分と言われてもあまりピンとこないような…かなり距離があるということはまあわかる。

距離をとろうというお役所の広告をしながら、このバスが走っている各地の観光案内も兼ねていて、なかなかナイスだ。

しかし…コロナの影響で乗客が減少することを食い止めることはこの状況では不可能で、このバスの会社も合計300人以上の運転手を解雇することになるというニュースを今日聞いた。

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2020/6/12

6月は高校の卒業式の季節。

卒業生の一族郎党が校舎の外で今か今かと待っているとようやくセレモニーが終わり、開け放たれた扉からぴかぴかの卒業生が飛び出してくる。わーっと歓声があがり、しばし家族らとの抱擁と写真タイム。その後は学校や人にもよるけれど、一般的なプログラムはその後クラス別に巨大なトラックの荷台にのりこんで市内を一時間以上かけてぐるぐる回る。みんなこの日のために準備したドレスやスーツを着て、移民の子はその上にそれぞれの国旗をまとい、笛をふいたり太鼓を叩いたりしながら車の上で跳ねてどんちゃん騒ぎをする。

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…というのが恒例なのだが、こんなことを今やるのはあまりに危険だろうと思っていたら、やはり「会場に来る家族は2人まで」「トラックはだめ」などのガイドラインが発表された。

いつもはトラックからの笛や歓声がうるさいけれど、今年はそれがないのか。せいせいするようなちょっと寂しいような…と思いながら市内を歩いていたら、ちょっと不思議な方向からおなじみの笛と歓声が響いてきた。

「えっ?」と思ってふりむいたら、運河に卒業生を乗せたはしけみたいなものが走っていた。これなら感染を防げるね!とはとても思えないけれど、確かにこれはトラックではない。なるほど…
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ついでにこの高校卒業式と同様に人が大勢集まる危険な日と心配されていた4月30日のことを…。この日は春の訪れを祝うという名目で毎年人々が広場や公園に集まって飲んだくれる日で、私の勤め先のルンドでも駅前の大きい公園では昼間からビール瓶を持った大学生が集まり、日本のお花見のような人出になるのが常だった。

ルンド市は学生が押し寄せてこないようにその日は閉園にして塀をめぐらせたが、それでも塀を乗り越えて人々が宴会をしに来ることを恐れ、したたかな手を打った。下の写真は公園からの報道の様子。「ルンド市立公園、1トンの鶏糞(肥料)を芝生に散布」

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2020/5/21

5月20日現在でこれまでのCovid19による死亡者は3831人。

死亡者の数ばかりに焦点をあてて語るのはよくない、という人もいる。でも、亡くなった方の家族にとっては、その人はもういないし、代わりはいないのだ。もしかして政策が異なれば(たとえばノルウェーのように)助かった命だったとしたら…と考えるのはつらい。

前回はスウェーデンのゆるいコロナ事情をわりと肯定的に書いたけれど、その後ある日ニュースを聞いていて怒りが爆発、それ以来日本の友人からスウェーデンについて好意的な感想が聞こえてきても返事ができない。

そのニュースというのはストックホルム近郊の高齢者の介護施設に関する調査の結果で、227か所の施設の責任者がアンケートに回答した。高齢者の施設で感染が広がるというのはヨーロッパ各国で起こっている現象だが、スウェーデンでの感染と死亡は4月になっても5月になっても収まる気配がない。お年寄りを感染から守ることを緊急の課題にしてかなり厳しい隔離政策をとっていたはずで、家族でも面会できなくなっているというのになぜ?と不審に思っていたし、うすうす想像もしていたが、やっぱりその通りだった。

施設の責任者たちいわく「今は人手不足のために人材派遣会社経由の時間給の職員が多く、彼らは衛生に関する知識に欠けている。」「語学の問題もあり、理解力に欠ける。」「時給を失いたくなくて感染していても仕事に来ていたケースがある」「人手不足のために感染していても夜勤などをせざるをえなかったケースがある」

ちょっと待って!!

お年寄りの施設で感染が見つかり、お年寄りを危険から守るために優先順位を上位においていたんじゃなかったっけ?それなのにどうして職員を「無知のまま」ほっぽらかしてきたのか。どうしてもっと人材を確保しないで自覚症状のある職員に夜勤をさせたりしたのか。予算が足りないなら国に出してもらえばいいのではないのか。語学の問題があるならなおさら彼らを感染から守るために必要最低限の研修と訓練を行うべきではないのか???

日本で看護婦をしている友人から聞いた話によると、感染者との接し方にはものすごく複雑で細かい技術が必要で、防護服を身に着ける訓練も何度も行わなければこなせないものだという。いっぽうスウェーデンの介護施設の彼らは仕事の前に一体どんな訓練を受けただろう?だいたいマスクだって支給されていない人が多いのだ。

<追記 これを読んだ友人から「日本の医療施設とスウェーデンの介護施設を比較する意味はないのでは?」と言われたので補足すると、どちらも感染の危険性の高い施設の職員であることには変わりがないから比較したくなっただけで国を比較するつもりはない。片方は職員に情報がしっかりと伝達され、仕事をするために必要な装備と訓練が与えられていた。そしてもう片方は??ということだ。スウェーデンも病院に関しては日本と同様なのだろうと思っている。>


これらの施設の介護の仕事がもともと体力的にきつくて給料の低い3K仕事だというのは今更いうまでもなく、だから時間給で安く雇われた移民がたくさん働いているというのも周知の事実だ。それを5月になってから突然起こった不幸な出来事であるかのように、雇われた方に問題があるかのごとく、しゃあしゃあと?? 国の管轄ではないことはわかっているが、そういうチェック機能はないのだろうか??

さすがにこれはまずいと地方自治体レベルでこれらの施設の職員に対する待遇の改善や研修の機会などをもりこんだ改革が行われることになりそうだというニュースも読んだ。とにかく動き始めてよかった。遅いけどそれでもマシだ。
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2020/5/4

そういうわけで、私の心は病気の猫のことにとらわれていて、世の中の動きには影響を受ける余裕がなかった。武漢の様子を聞き、もしかするとこれは世界中に伝播する疫病かもしれないとは頭ではわかってはいたのだが、心はついて行っていなかった。

そうしているうちにふと気が付いたら隣国のデンマークが3月の14日から国境を閉め、学校も閉鎖するという宣言を出した。すぐ目と鼻の先にあり、入国審査もなくて隣町に行くように気軽に行けたデンマークが突然行くことができない国になってしまう??

「まさか」
と思ったのだが、本当にマルモの駅から3駅目の駅の地上にあるコペンハーゲン空港にも外国人は足を踏み入れることが許されず、3月14日にスウェーデンからコペンハーゲンに渡って空港から出発する予定だった人がさんざんな目にあった。スウェーデン人とデンマーク人がお互いの国に行き来できなくなったのは第二次世界大戦時にデンマークがナチスドイツに占領されていた時以来のことだ。

「隣国がするんだからスウェーデンも国の要請によって学校や商店を閉めるのだろうか」と思ったのだが、テレビでは首相がかなりはっきりと「スウェーデンはデンマークのような政策はとらない」と発言したのでちょっとあれっと思った。私がこれまで感じていたスウェーデンとデンマークの違いは、デンマークの方が個人の自由に対する希求が強いことだったからだ。「学校もレストランも閉めなさい」と言われておとなしく従うのはどちらかといえばスウェーデン人の方で、逆ではないのでは?

でもデンマーク人は国の決定を受け入れているようだった。13日に首相の子供にむけた「オンライン記者会見」の動画を制作して発表し、この決定が子供を含めたすべての国民のための民主的なプロセスであるということをスマートに強調。素早く巧みな広報だ。

ふーん、で、スウェーデンはどうするのだろう、と思ったが、一部の規制は発表されたものの「家にとどまれ」という公式な勧告はされないままだった。まあイギリスだってロックダウンをせずに徐々に時間稼ぎをして感染者を増やすという戦略をもっているようだし、オランダも似たような感じだから別にスウェーデンだけが特別というわけじゃないよね。

…と思っていたところ、イギリスもオランダも感染者が増大して方針を転換し、スウェーデンは「ロックダウンをしない最後の国」として外国のニュースの話題に上るようになった。

二週間前にとった写真。暖かくなるとみんなカフェのテラス席にわっと集まるところも例年と同じ(とはいえ、実は換気や椅子の配置を気にして店内でのサーブをしない店もある)

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私も日本やタイやヨーロッパに住んでいる友達から「どうしてそうなのか」と聞かれて返事に困っている。「感染して抗体ができたとしても免疫はつかないかもしれない」という説を聞くようになってからはますます返事に詰まる。既にお年寄りを中心に2500人以上の命が失われている。強制的な閉鎖や行動制限を実施したデンマークやノルウェーの死亡者数と比べたら(総人口との割合で見ても)突出した数字である。

それでも政府と疫学の専門家はロックダウンには懐疑的だし、国民の多くは政策を支持している。(それだけではなく、こんなばかばかしいことをする人までいる。)経済の破綻を抑えるためにもロックダウンは避けたいという人も勿論いる。

学校(初等教育)と保育所を閉めないことに関する説明はわりとわかりやすい。子供は感染しにくい。子供が家にいなければならないと共稼ぎの親の負担が大きくなる。子供は友だちと会って遊んだほうがいい。環境によって学びに格差が出る。給食がないと困る子供もいる。家庭内暴力の犠牲になるおそれがある…などなど。ちなみにデンマークも学校の閉鎖を一か月で終了させた。

また、子供に限らず強制的に行動が規制され家にこもる経験をすると後々まで精神的なひずみを抱えることにつながる、という説明にも説得力を感じる。

テレビを見ていたら若手の映画監督がインタビューに答えて「誰もおらず、警察が巡回しているイタリアやフランスの街のようすをテレビで見ると、自分の子供の時のことを思い出して恐怖を覚える」と話していた。彼はバルカン半島の出身で、廃墟のようにになった町を脱出してスウェーデンにやってきた。ひとけのない街を軍人が巡回する光景は私にとってはまるで映画のシーンようなものだが、彼にとっては恐ろしいフラッシュバックなのだ。そして、この国には彼のような移民がどっさりいる。

上に市民の多くが国の政策に賛同していると書いたが、「政府に緊急事態における権限をどのぐらい与えるか」というのはそれとはまた別な議論で、デリケートな問題だと思う。スウェーデンでは右翼の移民嫌いの政党が地方、国政レベル共に力をつけており、支持率はかなり高い。今は国政を決定する力は弱いけれど、もしもこのひとたちが政権について権限を与えたらこの国がどうなるのかわかったものではないので私は政府の「要請」や「勧告」がそれ以上の強制力を持ってほしくないと思っている。「この緊急時にそんなことを」という説教は聞きたくない。

政府の説明はあらかた私にも理解できる。今や短期決戦でコロナを収束させることは不可能で、数か月、いや数年かかるかもしれないのだから、その長い時間をどう生活していくかは私たち一人一人の選択にかかっている部分が大きい。国は国でできることをし、一人一人が自分で選択しながら全ての人が一緒にこの時期を乗り切ろう、というのがスウェーデンの政策なのだろうと思う。そうあるべきだと思うし、そうあってほしい。

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2019/10/21

オランダの航空会社KLMが創設100年を記念して発表した"Fly Responsibly"という意見広告が話題になっている。航空会社が「私たちは持続可能な未来のために貢献します」と言っているのを聞いたことはあるし、カーボンオフセットの導入をしているところも多くなってきたが、この動画では「飛行機に乗らなくてもいいのではありませんか?」と堂々と問いかけている。これには驚いた。



世界が動くのはものすごく速い。思えば去年の前半インスタグラムやブログ の投稿の中に「これが私のzero waste travel」と 飛行機のトレイテーブルに K社の水筒とコーヒーの入ったKマグとステンレスのお弁当箱を並べた写真をアップしている人がたくさんいた。当時は飛行機での旅が気候変動に対してどれだけの影響を与えるのかということを意識することなく、プラスチックごみを排した自分のフライトの様子をSNSに披露することができたのかもしれないが、今このような投稿をする人はほとんどいないし、かつて投稿した写真を削除してしまった人が多くて探すことができなかった。

「環境を守らなければ」「気候変動を憂う」といいながら飛行機に乗っていることをソーシャルメディアに晒すのはみっともないと思う人が増えてきたからだろう。たった一年でこの変化が起こったのだ。

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去年のスウェーデンの「新語大賞」のようなものの一つは "flygskam" -そのまま英語にすると"flying shame" つまり飛行機で移動することに対して感じる罪悪感、恥の感覚のことーだった。「飛び恥」という日本語訳もあるらしい。

なんとなくこの「恥だから」というのはひっかかる。そういうのではなくて気候変動をなんとかするために飛行機の旅をやめるーという選択のほうがいいと思うが…

「タイに(飛行機で)来てるなんて人にばれたら大変」だから投稿はしない(十年前はみんなをうらやましがらせるために投稿したんだけどー)、というマンガ。
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飛行機での旅を控えようといっても、ヨーロッパじゅうに格安の便があり、家族向けのチャーター便パッケージツアーも豊富で、旅行といえば飛行機というのは当たり前になっている。そして電車やバスはといえば交通網があまり発達しておらず、高くて時間がかかる。いくら地球に悪いとわかっていても、便利で快適な飛行機の旅をあきらめる人がどれだけいるものだろうか…??

…と思っていたところ、今年の初めに「スウェーデンからの飛行機の利用者数が減少」「その理由は気候変動への影響」という報道をテレビで見た。二年続けて夏は国内や電車での旅が人気を集めたという。マジで飛びたくないという人が増えてきたのだ。

"flygskam"はもはやただの流行語ではない。

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2019/9/29

前回は彼女Greta Thunbergが大西洋を渡る前にそのMalizia IIというヨットの持ち主がBMW社他であることで突っ込まれていたことを書いたが、結局それはかつての所有者のことであり、もう塗装をし直したので特定の会社の宣伝になるようなことはない、ということが説明されて話は下火になり、彼女はそのヨットで二週間あまりかけて大西洋を渡って無事にニューヨークに到着した。…それはいいのだが、出航の二日後に「Malizia IIはアメリカ到着後にすぐヨーロッパに戻す予定」とちょっとびっくりの報道がされた。スウェーデンに戻ってくるときにはそのヨットはアメリカにはいないということらしい。カナダにも行くのだからグリーンランドに渡ったらいいのでは?と思ったけれど、グリーンランドからスカンジナビアまでヨットでというのは無理かもしれない。新しいヨットをチャーターするのだろうか。

(追記 この件でも意地悪くたたかれていたが、昨日(11月13日)ヨットでアメリカを出発したというニュースをテレビで見た。これで急遽チリからマドリッドに変更になったCOP25にも参加できることになりそうだ。帰りのアシがなくなったことについて彼女がTwitterで助けをもとめたところ、オーストラリア人のカップルがグレータとその父親をのせて大西洋を航海することを申し出たという。この二人はyou tuberらしいので、動画で航海の様子が発信されているのかもしれない。二人のカタマランの名前は La Vagabonde)

これはアメリカに到着した彼女についてのアメリカCBSニュースのまとめ。


アメリカに到着し、ニューヨーク市での国連気候変動サミットに出席して行った彼女の演説があまりに迫力があったために、それまで彼女を知らなかった層にも彼女の名前は知られるようになった。

スウェーデンのテレビでもそうだったが、彼女の感情がほとばしっている"How Dare You!"の部分がやたらととりあげられて報道されていて、周到に準備して語った気候変動の現状や分析の部分まで聞いていない人もいると思うので、全訳のついたリンクを張っておく。


そして今や-やっぱりという感じだが-勘違いや事実誤認による偏見に満ちた彼女に関するコメントが世界中にあふれている。日本で、外国で、そしてスウェーデンのメディアでも読んでいて首を90度かしげしまうような言葉がまき散らされている。

彼女に対する批判として、まあわからないでもないと私が思うものは「怒りや憎しみでもって地球を平和にすることはできない」というやや哲学的な言葉だ。グレータはこれまで行った数々のスピーチの中でも大人たちを鋭く糾弾、断罪してきたが、今回はいつになく厳しかった。

人間が共に生き続けるためには怒りではなくて愛や理解が大切だ…というのは正しい理屈だと思う。しかし、彼女を突き動かしているものは地球が破滅に向かっているという強い危機感と、それを容認している大人たちへの憤怒なのだ。私たち大人たちがまともにならなければ彼女の怒りはおさまることはない。

前にも書いたように、気候変動に関する会議に出席した際に会った政治家や有名人が「あなたのようなこんなに若い女の子が地球の未来を考えているなんて本当に素晴らしい!」と彼女を称賛はするものの、ろくな行動は始めようとしないことに対して彼女はいらだっていた。そんなことを言ってほめてもらうためにポーランドやフランスやイギリスにわざわざ来たわけではないのだ!アメリカについてからも彼女といっしょに自撮りをしたがる政治家たちに疲れている、という報道がされていた。そういう馬鹿な大人たちを見ていて彼女の怒りがつのって爆発するのは当然ではないだろうか。

…とは言っても、トランプ大統領の皮肉ツイートをそのまま自分の紹介文にしてしまった(一時的に)りするところを見ると、彼女がいつも怒り狂って吠えているわけではないということもわかる。この返し方はナイスだ。
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その他は「学校をさぼりたいだけだろう」「先進国で何の苦労も知らずに育った金持ちのくせに」「あんな子供が気候変動について客観的な考察ができるわけがない。誰かブレーンがいて操られているに決まっている」「親が有名人だから親がメディアに売り込んだのだ」などどれもとりあげる必要がないような無責任なヘイト発言だと思う。さらに彼女がアスペルガー症候群ほかを持っていることについても無知な中傷コメントが目立つ。

ちょうど昨日テレビのトークショー(収録はニューヨーク。映画監督のマイケル・ムーアも出演)でカナダに出発する前の彼女が出演していて、ホストのFredrik Skavlan(ノルウェー人)に「あなたに対する批判やヘイト発言をする人がいるがどう思うか。」と尋ねられた。

彼女は「もちろん苛立ちます。」と答えた。「−人々がそういうことをツイートしたりして時間を使うことに。その時間をもっと有効なことに使うことができるはずです。」…本当にブレない、この人。

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2019/8/2

 ストックホルムの国会議事堂前で座り込み、(skolstrejk för klimat 直訳すると「気候のための学校ストライキ」)=気候変動を食い止めるための行動を呼びかけた15歳の少女のことを聞いたのは去年の夏のことだった。毎日早朝から就学時間どおりに座り込みをし、時々ノートを広げて宿題もやっている三つ編み姿の彼女を見れば、単に怠けて学校をさぼっているのではないだろうということはすぐにわかった。

 「あなたたち大人は私(子供たち)の未来をつぶすようなことをしている」という厳しいツイートなども話題になり、ソーシャルメディアなどの力でいつの間にか彼女は国外にも知られるようになった。それが一年後の今ノーベル平和賞候補としてノミネートされているGreta Thunberg グレータ・トゥンベリである。

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 その12月、彼女はポーランドで開かれた国連のCOP24( 気候変動枠組条約締約国会議)に招かれて英語で演説をした。これがそのスピーチ
https://www.youtube.com/watch?v=VFkQSGyeCWg



各国代表を目の前にして、彼女は「ほんの一握りの人たちの金もうけのためにこの星が犠牲になっている」「将来自分の子供に 手を打つことができたはずなのにどうしてその時何もしなかったの?と言われたくない」 「あなた方が好もうと好まざると変化の時は来ている。」 などの鋭い言葉をたたみかけるように投げかけた。15歳の少女の迫力のスピーチは多くの国で報道され、グレータは世界中で有名になった。


 グレータの「学校ストライキ」は予定通り選挙とともにひと段落したのだが、その後も彼女は毎週金曜日に国会前の座り込みをつづけた。それに影響を受けた世界中の若者が "Fridays for Future" というプラカードをかかげて金曜日にストライキやデモ行進をするようになった。日本でもグループがいくつかできている。Facebookグループのアドレスはこちら。彼女の「今すぐアクションを!」という声が世界中に広がってきたのだ。


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 ところで彼女の母親は有名なオペラ歌手のマレーナ・エルンマンである。(上の写真はwikipediaから拝借。)マレーナはオペラ歌手だが、ユーロビジョン歌合戦に出場したりツイートで移民ぎらいの政党をおおっぴらに批判するなど、クラシックのアーティストらしからぬところがあり、オペラに無知な私でも知っていたし、面白い人だと思っていた。

 マレーナは夫と共著で娘二人(つまりグレータと妹)をめぐる家族の危機についての本を書いている。それによると、グレータはいわゆる 自閉症スペクトラム障害をもっており、一時的にその症状によって非常に苦しんだという。彼女の妹も似たような症状があり、姉妹と両親にとっては嵐のような苦難の時期だったそうだ。

数年前のグレータは誰とも口がきけず昼も夜も泣き続け、食べ物も喉を通らないという危機的状況にあった。しかし、どういうわけか彼女に生きる元気がよみがえってきて体調も回復した。それは気候変動と闘うことによって湧き上がってきた力なのだったという。


11月にストックホルムで開かれたTEDでのスピーチでそのことについても語っている。和訳字幕あり。



「そういう話、どこかで見たことがあるような」…この世の終わりを悟って一度はひどい鬱になる女性が出てくる映画-デンマークのフォン・トリアー監督の「メランコリア」を思い出したのだ。この映画のヒロイン(ジャスティン)も鬱病のために歩くことも立つこともできない重病人のようになるが、次第に体調も精神状態も平常になってくる。そして地球の崩壊に気が付いた姉がパニックになるのとは対照的に冷静に破滅の時を待つ。幻想的な映像とワーグナーの音楽(これについてつまらないコメントをしたせいで監督はカンヌから追放されてしまった)が印象的な映画だ。

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このヒロインはうつ病だし地球を救うために行動を起こすわけでもないので、グレータとの類似点はさほどないのだが、地球の破滅が近いことを肉体ごといち早く感じ取り、反応した部分は共通しているような気がする。


 グレータを突き動かしているものは「このままだと地球が破滅、崩壊してしまい、あらゆる命が滅びてしまう」「私たちに残された時間はほとんどない」 という張り詰めた危機感だ。そして「希望を探す代わりに行動を」「従来のルールに従っていては解決はない。ルールを変えなければ」と強く訴えかける。彼女は預言者であり、現代のジャンヌダルクである。


 何度も引用されている "I want you to panic" 今年2019年1月 スイスのワールドエコノミックフォーラムにて



 米国タイム誌の表紙を飾り、ローマ法王や仏大統領と会見し、ノーベル平和賞の候補にもなった彼女の先月のニュースは「9月にニューヨークで開催される国連の会議に出席するためにやむなく新学期から学校を休むことにした。」というものだった。勿論飛行機ではなくて船で大西洋を渡るので時間がかかるからだ。


 相変わらずブレてないな〜ハハハ と思っていたところ、おととい(7月30日)この船旅に関するスキャンダルが報道された。彼女が8月中旬から乗船する予定の大型ヨットはBMW社、モナコのボートクラブ、そして評判のよくないスイスの銀行がスポンサーである、というものだ。(真偽のほどはわからない。)それだけではなく彼女を中傷するようなソーシャルメディアでのコメント(国外からも)が増えてきているという記事も読んだ。彼女が親の七光りであるとか、学校をさぼって何が偉いのかなどという批判は以前からもあったが、最近はもっと意地悪くいやらしい感じのツイートなどがされているという。


 これだけ影響力を持つようになると、彼女の存在が脅威となる人間や企業がいても全く不思議ではない。そして、その影響力を落とすためにあの手この手を使ってくるだろう。でも、彼女を黙らせることは決してできない。

(追記)
今日(2019/08/02)国会議事堂前の座り込み中のグレータが取材を受けているのをテレビで見た。もうすぐ大西洋横断の長旅に出るので少なくとも今年はこれが最後の座り込みだ。インタビュアーが「あなたはフランスの大統領やローマ法王と話しましたね」というと、彼女は「会うには会ったけれど、彼らは私の訴えを聞いていなかったのかもしれません。」「もし聞いていたら何かしているはずだけど、彼らはまだ何もしていませんから。」と答えた。(ヨットに関するコメントはなかった。)

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2017/7/16

先日、水原希子のことを「両親ともに日本人じゃないのに日本の芸能人として紹介されるのは変だ」と誰かが書いているのを見て、「えっそんなこと言ったらスウェーデンなんて外国ルーツの人がこんなにいるのに…」と驚く。

ざっと書こうと思ってもあまりに多いので、水原希子のように両親のルーツが違う例だけ選んでみる。

たとえば今人気絶頂の歌手Miriam Bryantの両親はフィンランド人とイギリス人。
今週放送された夏の長寿番組に登場した彼女のパンチのある声をお届け。(スウェーデン国外だと観られないのかな?)



こちらも人気のDanny Saucedo。父親はポーランド人、母親はボリビア人。
リンクした動画は彼がJosefine Jinder(彼の正面に座っている女性)の曲「スーパー8」を自分流にアレンジして歌っているところ。(Danny版の方が私は好き)


アメリカのドラマや映画に曲が使われていたせいで、私がずっとアメリカのデュオだと思いこんでいたIcona Pop(こちらではアイコナではなくてイコナと発音する。)のAino Jawoの両親はフィンランド人とガンビア人。アジア人のようにも見えるインターナショナルな美貌の持ち主。動画はやっぱり"I Love It"(というか、他の曲は知らない。)


こちらは俳優。犯罪物のテレビドラマ”Innan vi dör” で憂鬱そうな表情のバルカンやくざ役がぴったりはまっていたAlexej Manvelov(リンクの右側の男性。)本当にバルカン半島ルーツなのかと思っていたが、親はシリアのクルド人とロシア人だった。


そしてマルメ出身のシェフ。BBCの北欧料理番組"Tareq Taylor's Nordic Cookery”のおかげで世界でも知られるようになったTareq Taylorは父親がパレスチナ人、母親はスウェーデン人とイギリス人のハーフ。


そして、彼らのことをスウェーデンの歌手/俳優/シェフ と呼ぶことを変だと言う意見は聞いたことがない。(ついでに書いてしまうと、ズラタン・イブラヒモビッチのスウェーデン語を「下手だ」という日本人のコメントを読んだことがあるが、それは正しくない。彼の話すスウェーデン語は南部に住む移民二世に典型的な社会方言であり、彼はスウェーデン語ネイティブである。)
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