突然夏がやってきた。気温は35度を越えている。
初めは舞い上がってアイスクリーム屋のはしごをしたり
スイカとフェタチーズのサラダをカリカリ食べたり
水キムチをずずずーっと飲んだりしていたが
「いや、こんな冷たいものばかり食べていてはいけない。」と正気に返る。
つぶれてしまったベトナムおばさんの店を思い出しながら中国茶を飲む。
種類にもよるだろうが、中国茶は急須にお茶っぱを入れたままにしてもにがくならないものが多いと思う。東南アジアの同僚たちはガラスのコップにお茶の葉をサラサラといれ、お湯を注いでそれを歯で漉して(うそ。葉は沈む。)ちびちびと飲み、お茶がなくなるとさらにお湯を継ぎ足して飲んでいた。話によると中国ではネスカフェの空き瓶にお茶っぱを入れて持ち歩き、飲んだら出先でお湯を調達して飲み続けるのが普通だという。
ちょうどいい具合に紅茶の店でこんな「トラベルマグ」を発見。
吸い口と蓋のついたプラスチック製の軽いマグで、フィルターのプレスがついている。棚の説明には「プレスコーヒー用」とあった。スウェーデンでは少数ながらもプレスコーヒーを愛飲する人がおり、普通のスーパーでもコーヒー売り場にはプレスコーヒー用に挽かれたものが並んでいる。
でも、アツアツのコーヒーをあの吸い口で飲んだらやけどをしてしまいそうだ。かといってさめたコーヒーを飲むのはつまらない。
「そうじゃなくて、これは中国茶の持ち歩き用に作られたものに違いない」と勝手に解釈して購入。79kr(千円弱)なり。
茶葉にお湯を注いで待ち、フィルターを押し下げてできあがり。あとは散歩中でも通勤途中の電車の中でも好きな時にちびちびとやればいい。家にネスカフェの空き瓶がない方、おすすめです!

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