
土佐市民病院労組は、28日新執行部の挨拶もかねて病院側と事務折衝を行いました。組合側は竹内執行委員長、上田書記長以下執行部と田口県医労連書記長が出席しました。病院側は西村事業管理者、井上事務長ら3名が出席。
まず西村氏が、3つの病院作りをめざしていると表明。@患者さん本位。患者さんが主人公の病院作り。患者満足度の向上。A職員が働きがいと生きがいを持てる病院作り。職員のモティベーションの向上。B自立し得る病院作り、の3点。
特に、3点目については、自治体病院としての存続を目指していく。公設民営も指定管理者制度も望んでいない。3点を市民に理解してもらえれば、自治体病院として生き残っていけると表明しました。
その上で、今の課題として、「土佐市は高知市、いの町、須崎市に囲まれ、それぞれの開業医が送迎バスを走らせ、市外へ患者さんが流出している。入院で国保の被保険者の51%、外来で34%が市外に流れている。市民病院としても公共の福祉の向上の観点から送迎バスの運行を検討し、地元医師会との話し合いも行っている」と表明。
組合側からは、医師不足解消の県医労連の取り組みの紹介や開業医との連携の重要性などを指摘し、病院の将来問題での労使の懇談・協議の定期化を提案しました。
また、病院側は2交代制問題について導入は早くても平成20年度からの計画。19年度は新採者の教育や新病院の機能とのマッチングなどを検討と表明。
組合側は、「3つの病院作りの2に職員のモティベーションの向上が掲げられている。2交替に不安を持ちやめていく人もいる。確かに超勤手当てのカットにはなるだろうが、職員のモチベーションが下がったのでは元も子もない。安心して働き続けられる職場作りが、新病院になっても重要」と指摘し、「一方実施はしない」ことを再確認させました。
最後に、来春早々に一般の組合員も交えた団体交渉を開くよう申し入れました。

一期工事で完成した南館。リハビリ室などが配置されている。
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