フェリーから下りて大崎上島の木江(きのえ)に上陸。
大崎上島には初上陸です。
↑木江港に接岸中のフェリー『みしま』。この後出港して宗方港に向かいました。
平成24年10月までは、大三島の宮浦港にも寄港していました。
これから契島へ向かうため、島の反対側にある白水港に向かう
のですが、時間的に余裕があるので木江の町をうろつきます。
木江(きのえ)は、天然の良港であったことから、江戸時代中期以降
に潮待ち・風待ちの港として発展した港町。
以前訪れた大崎下島の御手洗と同じような港町ですが、木江は
主に廻船操業と造船で栄えました。
木江が発展したのは明治時代に入ってから。
島屈指の廻船問屋「御下屋」が明治期に長崎県の高島炭鉱や
松島炭鉱からの石炭輸送を一手に引き受けたことで多いに栄え、
さらに木造船の建造などで大正時代には25もの造船所ができる
ほど栄えました。
風待ちの港町ということもあって、宿や繁華街、さらには遊郭も
あったとかで、町もかなり栄えていたとのこと。
今は静かな瀬戸内の港町ですが、県道から一本町中に入った狭路
沿いには当時の繁栄を偲ばせる建物群が残っているのです。
木造の2〜3階建ての建物が建ち並びます。
中には手摺りに凝った模様が施されている建物もありました。
遊郭だった建物?
屋内も豪華な造りなのだろうなぁ・・・。
ただ残念なことに、これら木造家屋の状態はかなり悪い状態です。
建物自体の老朽化がかなり進行しており、屋根や壁が崩落しかけ
ている家屋がちらほらと・・・。
倒壊しかけの家屋も・・・。
あちこちにある空き地は老朽化で取り壊された木造家屋の跡地で
しょう。
この街並みがいつまで残るか分からない状態のようです・・・。

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