
■先週の土曜日から岩手大学に出張していました。岩手大学で開催された
日本思想史学会に参加するためです。環境社会学をやっているのに、どうして日本思想史学会なのか?それは、この学会で開催された最終日のパネルディスカッション「
霊魂観の行方―遺骨と魂魄をめぐって―」でコメンテータを務めるためです。どうして、環境社会学をやっているのに霊魂観なのか?う〜ん、これは説明が難しいですね〜。

■そのあたりの微妙なことは省略しまして(誰も知りたくないでしょうから…)、直接的な理由を書きますと、私が「
文部科学省科学研究費補助金 特定領域研究『東アジアの海域交流と日本伝統文化の形成 ―寧波を焦点とする学際的創生―』(研究代表者:小島毅・東京大学大学院人文社会系研究科助教授)」(通称、ニンプロ←寧波(ニンポー)に関するプロジェクト)という、なんとも長〜い長〜い名前の研究プロジェクトのなかにある、「
東アジアにおける死と生の景観」という研究班に参加しているからです。まったく説明になっていませんね…。とにかく、それでです。その研究プロジェクトの関係で、明日25日から11月5日まで、中国・浙江省・寧波に出張してまいります。近代化のなかで、伝統的な死生観が、どのように変容しているのか、まあそのあたりの調査ということになります。現地、寧波で、うまくパソコン環境が整えば、中国からの短いレポートをアップしようと思います(そんな余裕があるかな…)。

■写真について、少し解説をしておきます。一番上から。寧波市の「
天一閣」にあるレリーフ。麒麟ですね(【後日追記】と、思っていましたが、コメントでご指摘をいただいたように、龍のような麒麟のような、それとも別の生き物なのかも…です)。天一閣は、中国現存の最も古い蔵書楼であり、アジアでは最も古い図書館です。詳しくは、リンクをクリックして説明をご覧ください。/その次ですが、普陀山のある門にあったノッカー(?あるいは取っ手)。普陀山とは、中国の観音信仰の中心地です。普陀山については、やはり
ニンプロに参加されている、関西大学の二階堂先生のサイト『
電気漢文箱』に
詳しい解説があります。/右上ですが、普陀山にある不肯去観音院で中国式の御参りをする観光客です。/下は、昔の港のそばにある門。この門をくぐると観音信仰の聖域ということになるのでしょうね。

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