
■職場で新学期がはじまりました。今日も、新入生のフレッシャーズ・キャンプにいきます。当分のあいだ、渾身の力作エントリー(?!)は難しそうですね〜。というわけで、今日は、最近手に入れたDVDのご紹介をさせていただこうかなと思います。
■市川崑監督の『東京オリンピック』です。これまでも、テレビ番組のなかなどで、断片的に観たことはありますが、全部を通して観たことはまだありません。Amazonでは、以下のように解説されています。
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1964年10月10日から24日まで、東京で開催されたオリンピックの全貌を描いた長篇記録映画。ただし総監督の市川崑監督は、これを単なる競技記録の域に留めることなく、あくまでも映画作家たる自身の作品として着手した。冒頭、いきなり競技施設建築のためにビルを破壊していく映像からして従来の枠を超えたものであり、またあくまでも人間を描くという市川監督の意向は、勝者のみならず敗者をも、そしてプレイする選手の汗や鼓動こそを重視し続ける。そのため完成後、オリンピック協会との間に「記録か芸術か」という論議が沸き起こったが、カンヌ国際映画祭では国際批評家賞を受賞、国内でも大ヒットとなった。なおDVDでは劇場版とともに、市川監督が再編集したディレクターズカット版も鑑賞することができる。(的田也寸志)
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■この映画の冒頭、破壊されていくかつての東京が描かれているといいます。1964年です。
■当時は、6歳。幼稚園の年長組でした。でも、テレビで放映される様々な競技に夢中になった…なんてことはありませんでした。むしろ、見たいテレビ漫画(当時はアニメでなくて漫画)を見せてもらえなくて悲しかったわけです(必死にチャンネルを回そうとするも、親が押さえつけてテレビに近づけない)。東京オリンピックに関連して、直接、自分の目でしっかり見たのは、聖火です。当時は、福岡県北九州市小倉区に住んでいました。たまたま、中心市街地の大通りを、聖火をもったランナーが走るのを見たのです。といっても、まだ背が小さいので、親にダッコしてもらい、人垣の隙間からみたのでした。ランナーの顔と手と、オレンジ色の炎の聖火と白い煙を覚えています。

■実際、東京オリンピックの直接の記憶は、それだけです。たぶん。女子バレーだとか、柔道だとか、重量挙げだとか・・・それらは後に記録映像として見たものを覚えているのだと思います。ただし、東京オリンピックの音楽、團伊玖磨作曲の『オリンピック序曲』と『祝典行進曲』だけは今でも鼻歌で歌えます。小学校に入学すると、運動会の音楽は、毎年、この團伊玖磨の曲だったからです。刷り込みみたいなものですね。私にとって、東京オリンピックってのは、日本という「国家」を、子どもながらに意識するきっかけのようなものだったと思うのです。

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