
【125-まち歩記】
■JR大津駅を降りると、琵琶湖にむかって緩やかに下っていく通りがあります。中央分離帯のある、中央通りとよばれる大きなな通りです。通りの左右に建ち並んだビルやマンションのあいだからは、琵琶湖の北湖と南湖の境のあたりに架けられた琵琶湖大橋を眺めることもできます。ただし、この中央通りからは、大津の街の面白さを感じ取ることはあまりできません。この中央通りの1本西側には、中央通りに比べるとかなり狭いですが、琵琶湖方面にむかって下ってい通りがあります。両サイドは、居酒屋、タコ焼屋、和菓子屋、鳥肉店、八百屋、琵琶湖の淡水魚の煮つけなど売る総菜店、洋品店…といった店がならんでいます。
大津駅前商店街です。この通りは、寺町通りといいます。
■先日、10月9日、私は大津駅前の南側にひろがる中心市街地にいました。湖国三大祭の1つ、大津祭の宵宮を観るためです。宵宮では、笛、鐘、太鼓による祭囃子が奏でられます。そんな大津祭の宵宮で街中が盛り上がるなか、私は寺町通りを下っていきました。すると、トップの写真のようなショーウインドウが見えてきました。結婚式のウエディングドレスやタキシードを売っているお店です。カメラを構えてファインダーを左目で覗くと(私は、左目なんです)、まわりの賑やかな雰囲気は消え去ります。薄暗い寺町通りに、柔らかなスポットライトをあびた新郎新婦が登場しかたのようでした。