
■今日、ある方から、「『おおつSNS』に参加しませんか」とのお誘いを受けました。SNSとは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスのことです。私の職場でも、若い学生たちが、「mixi」というSNSに熱中していますが(自由に使えるパソコン教室にズラリとならんでいるパソコンのディスプレイがmixiばかりだったりするんですね、これが)、こちらは、大津市がサポートしている地域に根付いたSNSです。いろんなコミュニティがあるようですが、中心になっているのは、「子育て支援」です。
■大津市のある滋賀県の南部は、現在でも人口が増加しています。京阪神から移り住む方たちが多いのです。しかし、引っ越したのはよいけれど、まわりは知らない人ばかり、子育てに悩んでいる方たちがたくさんいらっしゃるのです。そういう方たちを、SNSでサポートしようということも意図されているようですね。大津市では、「子どもを安心して産み育て、共に育ち合う子育て仲間のつながりとまち創りの推進」を目標に、市民はもとより、子育てを行なう多くの仲間の強い要望と多くの夢を乗せて、2006年4月に、「子育て総合支援センターゆめっこ」を開設しています。子育て支援を市の施策として積極的に進めておられるわけです。
■もちろん、「子育て」以外にも、いろんな関心をもった方たちが参加されているようです。というわけで、「
大津エンパワねっと」を進めている私としても、参加させていただくことにしました〜!!夕方にさっそく登録をすませました。トップの画像は、私の画面です。こちらのSNS具体的な大津という場所と結びついているところが、まずとっても興味深いです。もちろん、mixiでも似たようなコミュニティをつくることができるでしょうが、このような地域密着型のSNSのばあい、参加する人びとが、具体的な地域社会、具体的な「場所」を共有している点が、おもしろいな〜と思うのです。
■もう少し具体的にいうと、次のようなことでしょうか。ネット上で培われた信頼や互酬性をともなった多様な関係、言い換えればヴァーチャルな部分を含んだ「社会関係資本」が、具体的な生身の「社会関係資本」に、どのように転化・拡大し、地域づくりを生み出す力へと結びついていくのか。あるいは、地域づくりに参加するときの、ある種の障壁(経済学者のいうところの取引費用的なコスト感)を低くし、これまで知らなかった人びとと繋がることが地域づくりの力を生み出すという有効性感覚を醸成することに結び付くのか。まあ、そのあたりでしょうか。で、とにくかやはり勉強しなくてはいけませんね。