やっと解かったことがあります。
ノブは、テニスコートの話題になった時、時々「仲南テニス」と言います。その意味が父には解からず、「今日は仲南テニスではありません。綾歌テニスです。」とノブに返事をしていました。
ノブは、一応「はい。」と言いますが、意思疎通は出来ていません。
今日も綾歌テニスに行っているのに「仲南テニス」と言います。
「今日は綾歌テニスです。」と私が答えます。
このところ仲南テニスには行ったことがありません。
「何を思い出したのだろう。」と周りをよく見てみました。
あっと気付きました。
仲南テニスに行っていたときには、常に隣に上手なおじさんたちがテニスをしていて、それをノブが邪魔しないように、私もノブも緊張していました。
今日の綾歌テニスには仲南テニスとよく似た上手なおじさんたちが来て、テニスをしていました。
よく知らないオジサンなので、私はノブが邪魔しないようにすこし緊張していました。
その状況をノブは「仲南テニス」と表現していたのです。
僕も父もちょっと緊張しているよとノブは表現したかったのです。
ようやくノブの言いたいことがわかりました。
私は「今日は綾歌テニスです。心配いりません。ノブの好きなようにして下さい。バッチグーです。」と言いました。
ノブは、穏やかな顔になってテニスコートの周りを飛び跳ねました。私の言葉を確かめているようです。
ありがたいことにおじさんたちは合点してくれていて、ここは元気なノブのいるテニスコートだと思ってくれているようです。
1月3日のテニスは、天気の良さにも増して、晴れやかな気分になれたテニス(今年の初打ち)でした。
今年も幸先がいいぞ。

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