2005/11/6 21:38
済美高校の福井投手が、巨人入団を辞退したそうで。
ジャイアンツがドラフト指名を蹴られたのは、何と25年振りです。
報道によると、理由は下記のとおり。
・指名順位が低い(高校生ドラフトの4巡目≒全体の7〜8巡目)
・自分より実績の低い投手が上位で指名されている
・順位が低いので、プロでやっていく自信が無い
・指名後、巨人側の対応に問題があった(連絡をとっていなかった)
これだけ見ると「ワガママ」の印象を受けますが、YAMAは
今回の一件について、どちらかというと「肯定」派。
「自分より実績の低い選手が…」という発言はどうかと思いますが、
それ以外の動機については納得できる気がします。
例えば、12球団のエース級投手を思い浮かべてみてください。
上原、松坂、川上、井川、石川、岩隈、黒田、金村…etc。
何となく、気付いた方もおられるでしょうか。
そう。
全員ではないものの、半数以上の投手が「ドラフト上位(1位・2位)」
「逆指名」「自由獲得枠」のどれかに該当しています。
特に巨人は代々「ドラフト上位優遇」の傾向が強く、歴代エースを見ても
堀内・三本柱(斎藤・槙原・桑田)・上原…といった具合に、なんと全員が
ドラフト1位指名。
つまり、プロ球界で(特に巨人で)投手として活躍するには、ドラフト上位で
入団した方が、明らかに確率が高いということが分かります。
だったら、高校生時にドラフト下位指名で入るより、大学や社会人で存分に
腕を磨いて上位指名を狙う…という人生設計になるのは止むを得ない事。
特に、球界で挫折したときの「第2の人生」を考えれば、プロ入りに慎重に
なるのも仕方ないかな…と思ってしまいます。
確かに有望な新人が減ってしまうのは寂しいですが、これも本人の選択。
いつかプロで雄姿を見られることを祈って、応援したいと思います。
1 | 《前のページ | 次のページ》