娘に頼まれた振り込みを、郵便局まで行き、その足で、佐野に向かった。唐沢山南の浅間山から、南の尾根を辿る積りである。路肩に車を止めて、参道を進み、小松神社にお参りしてから、右への道をジグザグに上っていく。
此の道は、子供たちのためにと作られたと言う。尾根に上がり、右へと下っていく。コルから上り返すと、『東山展望台山頂』と書かれた標識が木に括りつけてあった。東側の展望が開けていて、大平山などの山並みが眺められた。下は、ゴルフ場になっている。
二本のロープの下がった急斜面を下り始める。間もなく、小笹の中の道になり、広場になった。ゴルフ場に沿って、ピンクのテープを追っていく。すぐに右下からの道と合わさり、上り返していく。
左側に高みがあるので上ってみると、『古賀岩山頂』の標識が木に付けてある。見覚えのある山頂に、ホッとする。以前に、南側から上ってきたことがあった。(展風岩)に立つと、東側の景色が少し見えた。
岩場を下っていく。(毛無岩)があり、(登龍岩)を過ぎると、杉の林になった。平に歩いていくと、間もなく、砂利道に出た。少し歩くと、右手に(雷電山)への標識があり、上っていく。二つ目のピークに『雷電山』山頂の標識があった。ここに立ったのは、何年前だったろうか。
砂利道に戻り、山を見ながら、参道入口まで歩いた。済んだ青空の下に、東山が立っていた。さあ、帰ろう、午後は、孫を迎えに行かなければ。

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