今朝は、下道を熊谷方面へと走り、花園インターから高速に乗った。中央道を相模湖でおり、青根へと走っていく。青根中学校は、分かったのだが、道を間違え、水道設備のある場所に着いてしまった。下って、工事中の道をしばらく進むと、ポストの立つ、登山口に着いた。道路脇に車を止める。
寒いので、上着を羽織って歩き始める。杉の林の中を登っていくと、間もなく、支尾根にでた。尾根上には、ええっと声が出そうな整備された広い道が続いていた。ルンルン気分で歩いていく。次第に道は細くなるが、踏み跡はしっかりしている。
しばらく歩いていくと、モノレールが現れて、驚いた。仕事師や物資を運ぶために作られた様だ。しばらくモノレールに沿った道を歩いていくと、次第に、道は、急登になり、汗が滴り始めた。
やがて、平らな尾根道になり、道から外れて、戻る様に、笹の斜面を登ると、『八丁坂ノ頭』だった。青い空に緑の笹が映えて、とても清々しい気分だ。コースに戻り、しばらく、喉を潤したりして休んだ。
平らな尾根を進み、左へと少し下った所が焼岳との分岐だった。笹尾根を右に見ながら歩いていくと、モノレールの終点だった。更に水平に歩いていくと、見晴らしのいい『姫次』分岐だった。鹿食害対策用のネットを張っていると言う仕事師が三人談笑していた。目指す蛭ヶ岳が大きな山体を見せている。富士山は半分雲に隠れていた。先日上った大室山が大きな姿を見せていて、あんなに大きかったかなと、驚かされた。
少し休んでから、下り始める。葉の落ちた裸木の間をしばらく歩いていくと、(原小屋平)の標識の立つ、小広い草地に出、少し先には、(地蔵平)の道標があった。ここからコースを離れて、落ち葉の積もった斜面を上り、『地蔵岳』に立った。山頂は、湿地になっていて、動物の喜びそうな場所だった。
元のコースに戻り、歩いていくと、所々に木段が現れ、次第に急な登りになってきた。しばらく上っていくと、小さなピーク、『小御岳』に上り着いた。更に木段を登っていくと、避難小屋の立つ『蛭ヶ岳』山頂だった。
幾つもテーブルのある山頂からのパノラマは、凄かった。富士山は殆ど雲の中に隠れてしまったが、檜洞丸や大室山、懐かしい丹沢山も見える。海が見えたのには、少々感動した。アルプスも見えると言うが、今日は、雲に隠れていた。テーブルの上で、お稲荷さんと団子を口に入れた。
寒くなってきたので、下山にかかる。姫次まで戻り、袖平山に歩いた。ここからの富士山は、なかなかいいと聞いたが、今日は、残念だった。テーブルで蛭ヶ岳を眺めながら、少し休み、『姫次』に上ってから、焼岳分岐まで戻り、そのまま、下っていく。
『黍殻山』山頂には、アンテナの立つ建物があっただけで、三角点の他には、何も無かった。黍殻避難小屋の上まで上り返し、テーブルで残りの団子を頬張った。風が冷たく、腰をあげた。
(青根)へと下っていく。尾根の下りの道は良かったが、沢に沿った道になると、落ち葉の下に隠れた石で、足元がふらついた。子連れの夫婦を追い抜いたが、突然、子供の大きな泣き声に足を止めた。どうしたのか、ころんだのだろうか、そんな事を思いながら、下っていくと、間もなく、道路終点の駐車場に出た。モノレールの発着場になっていた。
林道を15分歩くと、愛車の待つ登山口だった。今日も、随分と歩いた。足と腰が痛い。しかし、丹沢と言う所は、道は良く、道標も有り、休むテーブルも各所にあって、年寄りには、なかなかいい山である。

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